訪日外国人が購入する日本商品の価格帯や人気商品は? ラクーンホールディングス調査

ECのミカタ編集部

【インバウンド購買実態調査】訪日外客数が過去最多を更新するなか、地方の小規模店でも来店増加を実感 来店経験がある店舗の5割が「インバウンド向け商品」を意識して揃える

株式会社ラクーンコマース(以下:ラクーンコマース)が運営する卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」は「インバウンド購買実態調査」の結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査方法:インターネット調査
◆調査期間:2024年4月15日~21日
◆調査対象:スーパーデリバリー会員事業者
◆調査人数:147名
◆業種:雑貨、服飾雑貨、アパレル、食品・飲料、日用品、家具・インテリア、その他
◆出典元:【インバウンド購買実態調査】訪日外客数が過去最多を更新するなか、地方の小規模店でも来店増加を実感 来店経験がある店舗の5割が「インバウンド向け商品」を意識して揃える(ラクーンホールディングス)

半数以上が訪日外国人旅行者が買い物をすると回答

「自社店舗で訪日外国人旅行者が買い物することがあるか」について、51.9%が「ある」と回答。

特に雑貨をメインに販売するところが多く、「ある」全体の47.8%を占める結果になった。次いでアパレルをメインに扱う店舗が34.3%、服飾雑貨をメインに扱う店舗が23.9%の割合に。

なお、前回2023年10月に実施した調査では、同じ設問に「ある」と回答した割合が46.3%。半年間で約5ポイント増えており、地域の小規模店もインバウンドの増加を体感している状況がうかがえる。

また「ある」と回答した事業者のうち、半数近く(49.3%)が外国人旅行者のニーズを意識して仕入れを行っていることも明らかとなった。

「日本らしさ」を感じられる商品が人気

訪日外国人旅行者に人気の高い商品は「雑貨」が強く、中でも筆記具などの文房具をはじめ、日本の扇子や箸、陶器類、ご当地キャラや観光名所の絵が描かれたもの、キャラクターグッズ、ぬいぐるみ、伝統工芸品などが特に人気という声が集まった。

また「アパレル」ではリサイクル着物やキャラクターのTシャツ、服飾雑貨はねこグッズやバッグ、下駄や草履、日本製の革靴などが目立つ。

特に人気が高い商品の特徴としては「伝統的な日本らしさ」があげられるという。

富士山や桜、和柄、日本語といった「日本らしさ」に次いで、「品質の良さ」「デザイン性」がともに32.8%、「リーズナブルな価格」22.4%、「珍しさ」19.4%という結果に。

低価格帯の商品が売れる

「よく売れる価格帯」については、「1001円〜5000円」が断トツの数値に。「1000円以下」を合わせると8割以上を占める結果となった。

10000円以下の価格帯が全体の9割を占めていることから、気軽に購入しやすい価格帯の商品を取り揃えることがインバウンド需要への対応で重要かもしれない。

2024年5月15日に日本政府観光局より発表された資料(※1)では、2024年4月の訪日外客数は前年比56.1%増の300万人を超え、コロナ前を上回る過去最多を更新。今後もさらなるインバウンド需要が期待されている状況だ。

日本で気にいった商品を帰国後、EC通販でリピート購入することも考えられる。実店舗での動向を踏まえつつ、商品選定を進める必要があるはずだ。

※1:日本政府観光局「訪日外客数(2024年4月推計値)」


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