直近3年間で変化した販売チャネルは〇〇のリニューアル? SUPER STUDIO調査

ECのミカタ編集部

【SUPER STUDIO 調査レポート】メーカー及び小売事業者のデータ活用の実態に関する調査

株式会社SUPER STUDIO(以下:SUPER STUDIO)は​「メーカー及び小売事業者のデータ活用の実態に関する調査」を実施、結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査期間:2024年3月21日~28日
◆調査対象者:メーカー及び小売事業者の経営層・事業責任者・マーケティング担当者/責任者
◆調査人数:535名
◆調査対象選定方法:アンケートを基に所定の条件に合致する対象者を抽出
◆調査方法:インターネット調査
◆アンケートモニター提供元:ゼネラルリサーチ
◆調査企画:株式会社SUPER STUDIO
◆出典元:【SUPER STUDIO 調査レポート】メーカー及び小売事業者のデータ活用の実態に関する調査(株式会社SUPER STUDIO)

ECサイトに関する変化が大きく現れる

直近3年間での販売チャネルの変化について「既存のECサイトをリニューアルした」との割合が30.1%で最多に。

その他「新たにECモールへの出店を開始した」が27.7%、「直営店(路面店等の独立型店舗)の出店を開始した」が23.0%と続き、EC関連での変化が顕著に現れる結果となった。

販売チャネルが多角化している理由として「消費者動向の変化」が最も多く37.5%。次いで「新規顧客の減少」33.8%、「売上の伸び悩み、拡大」32.8%といずれも3割以上を占めた。

消費者動向や市場環境の変化、売上に対応する動きとして、販売チャネルを多角化させている事業者が多いことがうかがえるだろう。

「人的リソース」と「データ統合」に課題

販売チャネルの多角化による課題では「人的リソースの不足」が45.5%と最多。店舗の運営のノウハウより、リソースや予算の不足に課題が表れているようだ。

また「各販売チャネルごとの正確な評価がわからない」40.9%、「予算の確保が難しい」が37.1%と続き、販売チャネルごとの評価が困難であることも浮き彫りとなった。

また、販売チャネルの多角化によるデータ関連の課題は「複数の販売チャネルで取得したデータ統合ができていない」と回答した割合が44.6%と最多。データ分析やその後のCRMに繋がる前の段階に留まっている事業者が多いことがうかがえるだろう。

「データの取得ができていない」も28.9%を占めるなど、データの取得・統合の段階で課題を感じているケースが7割以上となった。

ツールやデータ関連の人材不足も課題

データ関連の課題の要因として、「各種データツールを導入しているが、ツールに課題があるため」との回答が45.0%と最多に。

次いで「データに関する専門人材の不足」が40.1%となり、導入ツールやデータ関連の専門人材の不足が課題となっていることがうかがえるだろう。

一方、ツールを導入している事業者でも「ツールが煩雑で使いこなせていない」と回答した割合は38.1%にのぼる。次いで「見たいデータが見れていない」33.7%、「データ連携やデータセットの設計が難しい」30.2%など、ツール導入後も上手く活用できていない事業者が多い傾向が見受けられる。

本調査ではコロナ禍によってメーカー、小売事業者の多くは販売チャネルをECへ大きくシフトした様子が明らかとなった。しかし、急速な変化によって「人的リソース不足」や「正確な評価」「データの取り扱い」など様々な課題に直面する事業者が多いことがうかがえる。

エクセルなどの手法により対応している事業者も少なくないが、規模拡大に応じて適切なツール活用が重要となる。現状を俯瞰しつつ、段階に応じたツール選択が求められるだろう。


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