「楽天市場 2024年夏のトレンド予測」レポート!売れ筋は? 暑さを乗り切る冷却グッズ&ガチ世界グルメ
この夏、売れるのはどんな商品か? 楽天グループ株式会社(以下、楽天。本社:東京都世田谷区)が2024年5月30日に「楽天市場 2024年夏のトレンド予測」と題した、今夏のEC需要が成長すると予測される商品を紹介する記者会見を開催。「酷暑お出かけ新定番」「節約ホビー飯家電」「ガチ世界グルメ」の三本立てで、酷暑と物価上昇がもたらす消費行動の変化を予測。詳細をお届けしよう。
自分用特化アイテムで酷暑に耐える人、増加中
年々夏場の暑さが深刻化していることに加え、コロナ禍で一般化したマスク着用が夏の過ごしづらさに拍車をかけている。「酷暑お出かけ新定番」のセクションでは、暑さ対策用品の市場が2022年から2023年の1年間で約30%成長していることに触れ、製品の多様化、高付加価値化を指摘した(※1)。
例えば手持ち扇風機(ハンディファン)は首掛けモデルやベビーカーに取り付けられるモデルが登場し、冷却パッドも帽子やランドセル・リュックなどに特化した商品が現れた。酷暑への適応で、これまで特定の性別に利用者が偏っていた暑さ対策用品が、カテゴリーとしてジェンダーレス化する例も散見された。
楽天の調査(※2)によると、約4割が「男性が日傘を持つことに抵抗はない」、約3割が「以前は抵抗があったが今は抵抗がない」と回答。日傘の流通額は4年間で約4.3倍になり、男性による日傘購入は約23.8倍になったという。
加えて男性向け日焼け対策商品の売上も約4倍に成長した(※3)。反対に、建設現場をはじめ多くの「現場」の男性用商品が中心だった空調服は、ファッション性を高めた女性向けのラインアップが増加してきている。
暑さ対策用品は、さまざまな商品が男性向け、女性向け、子ども向けと特化しながら各ストアでラインアップの拡充が行われている。
自宅で節約とグルメを楽しく両立できるアイテム
物価高を受け、楽天の調査(※2)では94%の人が節約を意識しつつ、「贅沢したいこと」では外食と食品がトップ2項目を占めているとの結果が出た。EC市場では自動で手の込んだ料理を作れる家電である「節約ホビー飯家電」(食費の節約につながり、かつ料理を趣味のように楽しめるキッチン家電)の売上が成長。2024年2月から4月の流通総額は前年同期比で約2倍となった(※4)。
アイスクリームやヨーグルト、ドライフードなど、これまでは自炊のレパートリーに加えづらかった食品の調理をサポートする家電が人気になっている。日本人は消費における食へのこだわりが強い。「美味しいものを食べることは譲れない。なるべく安く食べたい」という思いが物価高によって強化され、自炊を楽しめる「節約ホビー飯家電」の人気を後押ししている。
本場そのままの味をECで堪能させる商品が売れ筋に
2022年の新語・流行語大賞に「ガチ中華」がノミネートされたことを皮切りに、昨今は世界中で現地の人が実際に食べているグルメを食べてみたいという需要が高まっている。「ガチ中華」は日本人向けに味付けされた中華ではなく、本場の中華圏の人々が食べている中華料理。日本人にとって馴染みのある中華だけでなく、世界中の「ガチ〇〇」が注目されている。
今回、楽天は「ガチ世界グルメ」と称して、楽天市場で取り扱っている世界中の郷土料理を紹介した。ガチ世界グルメが普及した背景には、経済的な事情を筆頭に、海外に行けない人の「海外食欲」がある。2019年から2023年の4年間で上位20カ国の取り寄せ食品流通額は約3.3倍に拡大しており、市場の拡大は続いている(※5)。
食品は現地で定番の屋台飯から、その国でもローカルな地域の料理まで幅広く紹介された。例えばタイ南部発祥の「プリック カレー」は口に運ぶ前から鼻腔をつく辛さと香味が食欲をそそる。ブラジルのコロッケ「コシーニャ」はかむたびに衣からスパイスの風味が広がり、爽やかなフレーバーが弱炭酸をまとうペルーの「インカコーラ」を飲む手が進む。
知名度の高いエスカルゴ(フランス)やヤンニョム(韓国)も取り扱いがあり、全く知らない料理にチャレンジしたい人から、食べたことがある料理の現地味を試したい人まで間口が広い。
楽天市場 2024年暑さ対策フェアは6月3日スタート
夏の暑さを耐え抜くための防暑グッズと耐暑フードなどをフィーチャーした「楽天市場 2024年暑さ対策フェア」は6月3日(月)からスタートした。スーパーポイントアッププログラム(SPU)によって楽天経済圏の利用度が高いほど重複してポイント還元を受けられる。夏日が増えてきており、夏本番はもうすぐそこ。今年も記録的な猛暑になることが見込まれているので、備えは早めに済ませておいた方がいいかもしれない。
※1:楽天によれば、「楽天市場」では30万点以上の暑さ対策関連商品(2024年5月末時点の商品名に「暑さ対策」と記載がある商品の点数)を取り扱っており、2023年の流通総額は前年比約1.3倍に拡大している
※2:楽天が運営するマイクロタスク型クラウドソーシングサービス「楽天超ミニバイト」が実施したアンケート調査。20代~80代男女1000人を対象に、2024年4月にインターネットで実施
※3:「楽天市場」における2019年1月1日(火)~2019年12月31日(火)と 2023年1月1日(日)~2023年12月31日(日)の「日焼け止め」「BBクリーム」における男性の購入による流通総額をそれぞれ比較。「BBクリーム」は、ファンデーションの成分・機能をベースに、美容液、日焼け止め、化粧下地などが一つになったアイテム
※4:「楽天市場」における2023年2月1日(水)~2023年4月30日(日)と 2024年2月1日(木)~2024年4月30日(火)の「節約ホビー飯家電」商品(ヨーグルトメーカーやフードフライヤー、スープメーカーなど7種類が対象)の流通総額を比較
※5:「楽天市場」における2019年1月1日(火)~2019年12月31日(火)と 2023年1月1日(日)~2023年12月31日(日)の各国料理の商品における流通総額を比較。上位20カ国は2023年度の流通総額における上位から20カ国を合算
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