LINE Payが日本でのサービスを順次終了 2025年4月30日までに
LINEヤフー株式会社とLINE Pay株式会社は日本国内において「LINE Pay」サービスを2025年4月30日までに順次終了することを発表した。キャッシュレス決済が日本で広く浸透しつつある中、2014年のスタートから約10年で「LINE Pay」はその役割を終えることとなる。
2025年4月30日にサービス終了。PayPay残高に移行できる機能の提供も予定
2024年6月13日、LINEヤフー株式会社(以下、LINEヤフー)とLINE Pay株式会社は日本国内におけるモバイル送金(送付)・決済サービス「LINE Pay」を2025年4月30日までに順次終了することを発表した。
プレスリリースによれば、日本国内の「LINE Pay」における決済サービスは、一部を除いて2025年4月下旬まで利用可能。今後希望するユーザー向けに「LINE Pay」の残高を「PayPay」残高に移行できる機能の提供を予定しており、「PayPay」へ残高を移行することで「PayPay」加盟店での支払いなどに引き続き利用できるとしている。なお、各サービスの終了時期やPayPay残高への移行機能の手続きの詳細などは、特設サイトで案内するとしている。
LINE Pay株式会社【LINE Payサービス終了に関するお知らせ】特設サイト
https://line-pay-info.landpress.line.me/payment-info/
※タイおよび台湾の「LINE Pay」は、本サービス終了の対象外であり、サービスは継続される
※日本国内における「LINE Pay」の新規のユーザー登録に関しては、2024年11月下旬までを予定
※「LINE Pay」サービス終了後(2025年5月以降)の「LINE Pay」の残高に関しては、LINE Payアカウントの種類を問わず、資金決済法第20条第1項、および第61条第5項に基づくユーザーへの払い戻しを予定。LINE Payアカウントには、「LINE Pay」の利用規約に同意することで開設できる「LINE Cashアカウント」と本人確認が必要な「LINE Moneyアカウント」の2種類があり、利用可能な機能や限度額が異なる
各サービス終了のスケジュールも発表
リリースではサービス終了の背景として、「『LINE Pay』を取り巻く環境の変化やLINEヤフーグループとしての最適な経営資源の配分などを検討した結果」をあげ、国内の送金・決済サービス領域は「PayPay」に一本化することとなったと説明している。
発表された各サービスの終了予定時期は下記の通り。このほか、特設サイトでは「LINE Pay 決済サービス」加盟店向けの案内、「LINE Pay かんたん送金サービス」利用企業向けの案内、残高の出金・サービス終了後の払戻しについてなどが掲載されており、現時点で時期が未定のものに関しては順次更新していくという(現時点で記載している終了時期は変更となる可能性がある)。
2014年12月から日本国内でサービスを開始した「LINE Pay」はキャッシュレス決済の一角を担い、2024年5月時点で国内登録者数は4400万人超(※1)。今回のサービス終了には、「PayPay」への一本化を含めて影響を受けるEC事業者も多いだろう。来年4月末の終了まで約10カ月間、発表・更新情報に注意を払いつつ漏れのない対応を進めたい。
※1:LINEヤフー株式会社プレスリリースより