Z世代の83.7%以上が〇〇で商品を認知? コスパ・タイパ重視が影響か Z総研調査

ECのミカタ編集部

Z世代の83.7%がTikTokショートドラマきっかけで商品・ブランドを認知したことがあると回答!〜Z総研トレンド通信vol.23『TikTokショートドラマ編』〜

Z世代を対象としたシンクタンク組織「Z総研」は、Z世代を対象とした「TikTokショートドラマ」に関する意識調査を実施、結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査時期:2023年12月16日~17日
◆調査方法:インターネット調査
◆調査対象:全国17歳以下135名、18〜22歳68名、23歳〜25歳12名、計女性215名
◆出典元:Z総研トレンド通信(Z総研)

約86%がショートドラマ広告にポジティブな印象

「TikTokのショートドラマ広告に対する印象を教えてください」と質問したところ「ややポジティブな印象」が52.9%と最も多く、次に多い回答が「ポジティブな印象」が33.0%という結果に。アンケートに回答したZ世代の約86%が、TikTokのショートドラマ広告にポジティブな印象を持っていることが判明した。

以下のような意見もあげられており、広告でありながらコンテンツとして楽しめるショートドラマに好印象を抱いているようだ。

◆短い時間で完結するので時間がないときでもドラマを楽しめて、好印象です!(20歳/社会人)
◆一方的にPRされている感じがしないからポジティブな印象を持つ(24歳/フリーター)

商品認知から購入までの経路が生まれつつある

「TikTokのショートドラマ広告がきっかけで、これまで知らなかった商品やサービス、ブランドを知ったことはありますか?」という質問については「数回ある」46.6%、「何度もある」32.6%が上位に並んだ。

Z世代の83%以上がTikTokのショートドラマのコンテンツを通して、商品やサービス・ブランドを認知している状況が明らかとなったといえるだろう。

また、「TikTokのショートドラマ広告がきっかけで、商品を購入したりサービス利用をしたことはありますか?」については、「全くない」が56.1%と半数以上を占めた。

一方、購入経験がある回答については「何度もある」8.6%、「数回ある」26.7%、「一度だけある」8.6%と並ぶ。

このことから、購入や利用を一度でもしたことがあるZ世代と、購入や利用を一度もしたことがないZ世代の割合はほぼ半々程度であることがうかがえる。

効果の高いTikTokのショートドラマ広告

今回の調査によって、TikTokのショートドラマ広告は、Z世代の認知拡大や購買行動に非常に効果的なコンテンツであることが判明した。

直接的な訴求ではなく、ストーリーの中に間接的に商品やブランドを自然に登場させることで、物語を楽しみながら商品の認知度やブランドへの好感度向上に繋げられることが要因と考えられる。

また、スマホでいつでも視聴することができる短尺ドラマであるという特徴も、広告やPRに敏感なターゲット世代にも受け入れられやすい要因のひとつとなるだろう。

単純な広告効果が出にくいとされているZ世代に対する訴求として、TikTokのショートドラマ広告は一定の効果を発揮している。今後もこうした傾向は強くなることが想定されるだろう。若年層に対する施策を検討する事業者は、本調査内容を参考にしてほしい。