宅配便の再配達ゼロ化に NiceEze、変形式AI宅配ボックス「スマロビ」をローンチ

ECのミカタ編集部

“宅配便の再配達ゼロ” を実現し、「物流の2024年問題」解決へ。日本初!販売機能を併設した“変形式”AI宅配ボックス「スマロビ」 2024年6月17日より正式ローンチ

株式会社NiceEze(NiceEze)は2024年6月17日、宅配便の再配達ゼロ化を実現する販売機能を併設した、変形式AI宅配ボックス「スマロビ」を正式ローンチした。

IoT監視カメラとAIによるセキュリティ対策

「スマロビ」は、サイズ変形式AI宅配ボックス「スマロビAIラック」と、日用品を冷蔵にて販売するAI無人ストア「スマロビAIストア」によって構成サービスである。主な特徴やメリットは以下の通りだ。

◆生活者にとってのメリット
▷24時間いつでも自分の好きなタイミングで荷物を受け取ることができ、食品や日用品等の購入も可能
▷冷蔵・冷凍の荷物の預入・受取にも対応※2024年年末よりサービス開始予定
▷IoT監視カメラとAIにより、セキュリティ対策が万全

◆不動産事業者にとってのメリット
▷初期導入費無料・月額10000円〜20000円の運用費により宅配ボックスをマンションに導入・運用
▷従来の宅配ボックスに比べ設置面積を変えずに平均2倍以上の宅配物を格納
▷「スマロビ」導入が物件価値向上につながり、満室経営に寄与

◆配送事業者にとってのメリット
▷再配達・館内配送・接客が削減され生産性が向上

※画像元:AI宅配ボックス「スマロビ」正式リリース(株式会社NiceEze)

最短1カ月でのサービス開始が可能

「スマロビ」はNiceEzeとサービス利用契約を締結することにより、全国どこでも導入・運用が可能となる。

◆「スマロビAIラック」及び専用荷捌き所の設置〜館内配送を含むサービス開始
▷契約締結から最短3カ月

◆「スマロビAIストア」の設置〜サービス開始
▷契約締結から最短1カ月

初期導入費は無料。月額利用料金はマンションサイズに合わせて10000円〜20000円程度が設定されている。

2024年5月には勝どきエリアのマンション「プラザ勝どき」にて1カ月間の実証実験を実施。その結果、再配達ゼロを実現し、多くの居住者が「スマロビ」を活用したことが判明し、今回の正式ローンチが決定されたという。

再配達率削減に向けた施策として注目

宅配便の再配達については、2023年6月の内閣官房による関係閣僚会議で2024年度に再配達率6%を目指すことが盛り込まれ、政府が宅配ボックス設置費用の補助金や、「置き配」サービスへのポイント付与といった支援を発表している。

一方、依然として再配達率は都市部で12.1%と高く(※1)、横ばいが続いており、長年運送ドライバーの大きな負担となっているのが現状だ。

これまで宅配ボックス普及の壁となっていた導入・運用コストを最大約8割削減し、初期導入費無料・月額10000円〜20000円の運用費でのサービス提供を実現させた「スマロビ」は、こうした状況を改善させる一手として期待されるだろう。

宅配事業者の再配達解決、環境負荷の削減、住人の満足度向上、不動産事業者への経営寄与と、「四方よし」の新たなソリューションとして注目を集めるはずだ。

※1:国土交通省「令和5年10月 宅配便再配達実態調査」