Yoren、中国ECプラットフォーム拼多多(PDD)の旗艦店支援を開始
中国で合計5500万人以上の会員を管理するYoren(持株会社:New Designed by Tokyo Ltd.、以下:Yoren)は「日系企業の拼多多(PDD)旗艦店支援」を正式に開始したことを公表した。
専売店での販売や価格面での支援を実施
Yorenが提供する「日系企業の拼多多(PDD)旗艦店支援」の主な内容は、旗艦店の開店および運用などを含む以下の通りだ。
◆専売店(特定のブランド商品のみを販売する第三者店舗)の開店および運用
拼多多(PDD)はTmall(天猫)・京东(JD)のような検索型プラットフォームではなく、消費者へ商品を紹介するレコメンド型プラットフォームとなる。無料広告枠の確保が売上の拡大に重要な役割となるため、旗艦店だけでなく専売店の併設を推奨する。
◆拼多多(PDD)専用商品の開発サポート
拼多多(PDD)には、安価な商品を求める消費者が多いため、拼多多(PDD)向けの商品開発も重要な施策の一つとなる。割引だけでなく容量の調整・セット販売の活用など、いくつかの方法が存在しており、既存の消費者の購買行動から、クライアント商品にあった商品開発を提案。
中国消費市場で存在感を増す「拼多多(PDD)」
拼多多(PDD)は近年の社会情勢・消費行動の変化に伴い、上位都市のユーザーが増加し売り上げが拡大。中国消費市場における重要性が増してきているという。
百億補填(※1)を開発したプラットフォームであり「ライブコマース=最安値」という常識を覆し、現在の中国ECのトレンドを生み出すなど、消費行動の参考にできるチャネルへと変化しつつある。
従来、Tmall(天猫)・京东(JD)の2つを運用していれば上位ECプラットフォームをカバーできている状態であったが、現在はマルチチャネル運用の重要性が高くなっている。こうした状況において、拼多多(PDD)に対する支援実施が行われることは、多くの日系企業にとって追い風となるだろう。
※1:拼多多(PDD)が2019年に行った買い物補助施策