EC運営課題の実態、システム上の課題や要望が明らかに W2株式会社調査
W2株式会社(以下:W2)は、EC事業を運営する企業100社を対象にECサイト運営/ECシステムリニューアルに関する実態調査を行い、レポートを公開した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。
調査概要
◆調査期間:2024年2月9日~29日
◆調査対象者:過去ECシステムリプレイスを行ったEC企業100社
◆調査企画:W2株式会社
◆出典元:ECサイト運営/ECシステムリニューアルに関する実態調査レポート(W2株式会社)
ECシステムに「欲しい機能がない・使えない」と回答
「ECサイト運営における、ECシステム上の課題は何ですか?」という質問に対して「欲しい・使用したい機能が不足している」と回答した人が約7割を占めた。
回答内訳では「欲しい機能がない・使えない」が最多となり、特定の欲しい機能が備わっていないことを課題視し、リプレイスする人が多いことがうかがえる結果となった。
「定期通販に特化した機能」が求められる
「ECシステムに対する要望は何ですか?」という質問に対しては「機能が豊富・欲しい機能があり」と回答した人が39%で最多に。
回答内訳から、多い順に「定期通販に特化した機能」「マーケティング機能・施策の強化」「フロント・UIを改善する機能」が求められていることが分かった。
また「ECシステムリニューアル時に重要視した点は何ですか?」という質問に対して、以下のような回答が並んだ。
◆標準で豊富な機能が備わっている:44.7%
◆業務効率化できる機能がある:23.5%
◆欲しい機能が備わっていた:23.5%
◆CS機能が充実している:5.9%
◆管理画面が使いやすい:2.4%
最適なECカートシステムの選定と導入が重要
DXと顧客体験の向上が急務となっている現在、EC事業者にとっては市場競争力を維持し、顧客満足度を高めるために、最適なECカートシステムの選定と導入が重要な課題となっている。
適切なDXの活用によってマーケティングの精度が向上し、顧客情報を活用したパーソナライズされたコミュニケーションが実現することで、見込み客との効率的なコミュニケーション、顧客育成が促進されるようになるだろう。
本調査では過去ECカートシステムのリニューアルを行った企業が抱く、EC運営における課題や、ECシステムに対する要望、 ECシステムリニューアル時に重要視した点が明らかになった。今後ECカートシステムの改善を検討する事業者は、本調査内容を参考にしてみてはいかがだろうか。