Web広告を外部委託するBtoB企業は何割? キーワードマーケティング調査
株式会社キーワードマーケティング(以下:キーワードマーケティング)が展開するメディア「キーマケLab」は、自社のマーケティング施策に携わっているBtoB企業のマーケティング担当者を対象に「BtoB企業のWeb広告運用に関する実態調査」を実施した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。
調査概要
◆調査対象:自社のマーケティング施策に携わっているBtoB企業の担当者
◆調査人数:337名
◆調査期間:2024年5月24日〜28日
◆調査方法:(株)IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
◆出典元:株式会社キーワードマーケティング
6割以上がWeb広告を外部委託
本調査では、BtoB企業のWeb広告の運用体制は全体の63.2%が「アウトソーシング(一部含む)」、25.2%が「インハウス(すべて自社内で運用)」であることが明らかとなった。
運用体制を「アウトソーシング(一部含む)」と回答した213名に対し、Web広告運用のパートナーや代理店を選定する際のポイントを聞いたところ、最多の45.1%が「費用や手数料が最適である」と回答。次点で40.4%が「自社が求める提案の提示」、39.9%が「強みが自社のニーズとマッチ」と回答した。
自社事業を理解してもらうことに悩みを感じている
また、現在の運用体制を「アウトソーシング(一部含む)」と回答した213名に対し、パートナーや代理店に依頼する上での悩みを聞いたところ、最多の36.2%が「事業を理解してもらうのが難しい」と回答。
次点で34.3%が「自社にノウハウを溜めたい」、27.2%が「手数料が高額」と回答した。
さらに、Web広告を運用する上での困りごとを聞いたところ、32.6%が「コンバージョン率が低い」、31.5%が「リード件数が目標値以下」、26.4%が「広告のクリック率が低い」と回答。
コンバージョン数などの獲得施策を中心に、課題を感じていることが判明した。
緊密なコミュニケーションによって訴求効果を高める
今回の調査では、BtoB企業のWeb広告運用は約6割が外部に委託、約2割が自社内でおこなっていることが明らかになった。
多くの企業は代理店やパートナーの選定において金銭面を重視している一方、自社の事業を十分に理解してもらうことに課題を感じていることも判明。具体的には、運用の効率化や成果最大化を目指して代理店を選ぶものの、自社や業界特有のニーズを深く理解してもらえないことに課題を感じるものと考えられるだろう。
Web広告の成果最大化には業界特有の市場動向を踏まえた広告戦略の立案、ターゲットとなる顧客層への適切なアプローチが不可欠である。
そのため、運用代行をおこなう代理店やパートナーは、顧客との緊密なコミュニケーション、分析をおこない、商材理解を心がけることが最重要となるはずだ。委託を行う事業者としても、積極的な情報共有を進め、効果的な広告訴求の実施に努めたい。