法人向け通販で顧客満足度が最も高いサービスは? J.D. パワー ジャパン調査

ECのミカタ編集部

2024年法人向け通販サービス顧客満足度調査

株式会社J.D. パワー ジャパン(以下:J.D. パワー)は2024年6月27日、J.D. パワー2024年法人向け通販サービス顧客満足度調査SMの結果を発表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆実施期間:2024年4月下旬~5月上旬
◆調査方法:インターネット調査
◆調査対象:法人向け通販サービスを利用している事業所(従業員数3名以上)
◆調査回答社数:オフィス部門:2950件、製造/現場部門:2000件、医療/介護部門:1050件(※1)
◆出典元:2024年法人向け通販サービス顧客満足度調査(株式会社 J.D. パワー ジャパン)
※1:各部門の定義は以下の通り。
オフィス部門:一般オフィス、店舗、学校・教育施設等の事業所
製造/現場部門:製造業、工事業、整備業、化学業等の現場事業所(工場、建設現場事務所、研究開発拠点等)
医療/介護部門:医療・介護関連施設(病院、診療所、調剤薬局、介護施設等)

オフィス部門における顧客満足度が高くなる

本年より、回答事業所のタイプ別に「オフィス部門」「製造/現場部門」「医療/介護部門」の3部門に分けて、法人向け通販サービスの顧客満足度の測定を実施。

総合満足度スコア(1000ポイント満点)は、オフィス部門で676ポイント、製造/現場部門と医療/介護部門では共に669ポイントとなり、オフィス部門が最も高い結果となった。

オフィス部門では特に「配送対応」や「料金/請求」、「サポート対応」ファクターで調査全体平均を上回るスコアとなっており、納期や商品価格、顧客対応等の面で高い満足度を得られている。

「コールセンター」対応の評価に差が生まれる

ファクター別に部門間のスコアを比較すると、最も差が大きかったものは「サポート対応」だった。満足度スコア(1000ポイント満点)は、オフィス部門で715ポイント、医療/介護部門で708ポイント、製造/現場部門で693ポイントとなり、オフィス部門と製造/現場部門で20ポイント以上の差が開く。中でも「コールセンター」の評価で差が顕著になった。

コールセンターでの用件解決状況を確認すると「解決した」(「ほぼ解決した」または「完全に解決した」)という回答はオフィス部門で83%と最も高く、次いで医療/介護部門で77%となった。製造/現場部門では71%に留まり、他部門と比べ解決率が低い結果に。

問い合わせ用件の多くを占める「商品・サービスに関する問い合わせ(相談、不具合、返品・交換、入荷時期・在庫状況)」や「配送・納期に関する問い合わせ(配送不備、状況確認)」等において、「解決しなかった」(「一部解決しなかった」または「まったく解決しなかった」)という回答が3割近く発生するなど、今後の改善が期待されるだろう。

ASKULが全部門でランクイン

本調査で明らかになった、各部門の総合満足度トップ3は以下の通り。

◆オフィス部門
▷第1位:たのめーる(687ポイント)
▷第2位:@office(679ポイント)
▷第3位:ASKUL(676ポイント)

◆製造/現場部門
▷第1位:Amazon Business(683ポイント)
▷第2位:ASKUL(677ポイント)
▷第3位:たのめーる(667ポイント)

◆医療/介護部門
▷第1位:Ciモール(686ポイント)
▷第2位:ASKUL(672ポイント)
▷第3位:Amazon Business(668ポイント)

ASKULが全部門でランクイン、Amazon Businessも2部門にランクインする結果となった。上位サイトの施策を参考にすることで、顧客満足度向上に繋がるヒントが見つかるかもしれない。今後の事業拡大に向け、本調査内容の結果を活かしてほしい。


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