2024年上半期「EC」の数値は増加?減少?企業発表キーワードを発表 PR TIMES調査

ECのミカタ編集部

【2024年上半期ランキング】AI・SDGs・DX・EC…企業発表で増えた/減ったキーワード

株式会社PR TIMES(以下:PR TIMES)は2024年6月27日、運営するプレスリリース配信サービス「PR TIMES」において、2024年1月1日〜2024年5月31日に企業から発表されたプレスリリースを対象にした「PR TIMESキーワードランキング2024年上期」を発表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆対象期間:2024年1月1日~5月31日
◆集計対象:PR TIMESプレスリリース15万6339件
◆発表項目:2024年上期総合&月別キーワードランキング、業界別分析等
◆発表日:2024年6月27日
◆発表者:株式会社PR TIMES
◆出典元:PR TIMESキーワードランキング2024年上期(株式会社PR TIMES)

上半期総合1位は「イベント」

キーワードランキングにおいては「イベント」が上半期総合で1位。新型コロナウイルス感染症が5類感染症に引き下げられた2023年5月以降、「イベント」は1年以上続けて1位をキープし続ける結果となった。

昨年から順位を伸ばしていた「旅行」「観光」は、総合でも16位、17位と昨年を上回る順位に。

また、関連キーワードである「インバウンド」は上半期総合54位(2023年年間:89位、2022年年間:356位)と大きく順位を伸ばした。

外出需要の増加に伴い「EC」キーワードはやや落ち着く

「EC」キーワードについては、コロナ禍に実店舗で販売が難しくなった食品や飲食店がECに活路を見出して2020年以降で発表増加。しかし、2024年上半期は21位(2022件)と大きく順位を落とす結果となった。

主な要因は「旅行」「観光」などの需要増に伴い、自宅での消費需要が落ち着いた影響と考えられる。今後はその利便性の高さから、一定の数値で高止まりすることが想定されるだろう。

以下のグラフから読み取れる取り、コロナ禍が深刻となった2021年より「EC」キーワード件数は急増。2024年上半期の件数は5年前の約5倍の数値にまで上昇している。

「AI」が定番技術になりつつある

プレスリリース配信時に選択するビジネスカテゴリを元に業界カテゴリ別の企業発表トレンドをランキング。各サービスにおけるトップ10は以下の図表と通りとなった。

2023年上半期より「ネットサービス・アプリ」カテゴリでは「AI」が「DX」を上回る結果となり、ネットサービスにおいて定番の技術となりつつあることがうかがえる。一方、「企業向けシステム・通信・機器」カテゴリでは「DX」に次いで「AI」「生成AI」が並ぶ結果となった。

注目される「ホテル・レジャー」カテゴリでは「インバウンド」がTOP10にランクイン。また、2023年上半期には7位(227件)に入っていた「SDGs」は今回14位(352件)と件数は増加しているものの順位を落とした。

消費者動向を把握することで、トレンドアイテムの推察や特定アイテムの需要増加が想定できるだろう。2024年上半期の注目ワードを元に、今後の施策検討を進めてみてはいかがだろうか。


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