中国越境ECへの展開をサポート 売れるネット広告社、アクセスブライトと事業譲渡契約を締結で

ECのミカタ編集部

『売れるネット広告社』株式会社アクセスブライトが行う中国越境EC事業を譲受

株式会社売れるネット広告社(以下:売れるネット広告社)は2024年6月28日開催の取締役会において、グループ会社である株式会社売れる越境EC社(以下:売れる越境EC社)が、株式会社アクセスブライト(以下:アクセスブライト)の運営する「中国越境EC」に関する全事業を譲り受けることに関する事業譲渡契約を締結した。

中国に対する越境EC展開を一気通貫でサポート

今回の事業譲渡契約により、売れるネット広告社は中国における越境EC展開を一気通貫して支援することが可能となる。「中国越境EC事業」の概要は以下の通りだ。

◆中国ECショップ構築・販売事業
クライアントの中国における自社ECショップ構築だけでなく、直送モデル/保税モデルどちらでも対応できる物流フローの体制を構築。

◆中国SNS運営代行
日本のSNSは中国から閲覧不可であるため、日本企業が中国で商品販売を行うためには「中国SNS」の活用が必須となる。そこで、売れるネット広告社がクライアントの中国SNSアカウントの運営を代行する。

◆中国マーケティング支援事業(オンライン・オフライン)
中国で有名な芸能人/インフルエンサーの手配、商品PRの投稿、ライブコマースなどを活用した「オンライン」での支援から、中国での展示会の実施、スタッフ手配、商品PRイベントの実施など「オフライン」の支援。

※画像元:株式会社アクセスブライトが行う中国越境EC事業を譲受(株式会社売れるネット広告社)

中国、米国に特化した越境EC環境が整う

今回の事業譲受にあたり、売れる越境EC社 代表取締役社長CEOの髙橋宗太氏は以下のようにコメントしている。

「国別EC市場のシェアでみると1位2位が『中国』『米国』となっており、越境EC事業を展開していくうえでこの2カ国に特化したノウハウと仕組みを持つことは、現在の日本の企業の中でも数少ない存在になれるのではと考えております。(中略)今回の事業譲渡によって、実際に『中国』『米国』に特化した越境ECノウハウを提供できる環境が整いましたので、これから『中国』『米国』において越境EC事業の展開を検討・予定されている方や、既に『中国』『米国』において越境EC事業を展開されている方に対して、1社でも多くの方々のお力になれればと強く思っております」。

難易度の高い中国市場の参入をサポート

中国の越境BtoC-EC(日本・中国)の総市場規模は「5兆68億円」(※1)となっており、このうち日本経由の市場規模は「2兆2569億円」と、まだまだ開拓の余地がある状況だ。

一方、市場規模は大きいものの、中国国外の事業者が中国において中国ECプラットフォームの開設・運用を実行するには、設立年数や認知度等の開設条件が厳しく、難易度が高いと言われている。

アクセスブライトは、創業より中国において多面的なマーケティング支援による中国進出をサポートしてきた実績を有しており、難易度が高い中国ECプラットフォームの開設・運用を実現している。

今回の事業譲受によって、売れるネット広告社は中国におけるSNS運用から越境EC展開まで、一気通貫した支援を実現。事業譲受後はアクセスブライトが構築してきた既存の仕組みを売れるネット広告社が引継ぎ「中国における越境EC展開のサポート」を進める見込みだ。

中国市場参入を目指す事業者にとって力強いパートナーとなることが期待される。越境EC市場を拡大させるサービスとして、今後の拡大が見込まれるだろう。

※1 出展:経済産業省 令和4年度 電子商取引に関する市場調査


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