EC利用頻度、月1〜3回程度が約半数 いつも調査

ECのミカタ編集部

株式会社いつも「生活者のEC利用実態調査2024」レポート

株式会社いつも(以下:いつも)は2024年7月18日、近年の消費行動を分析するための買い物実態調査の結果を公表。ライフスタイルの変化とともに「買い物」のあり方はどう変化しているのか、実店舗とECの利用状況に関する生活者の行動と意識の実態を33項目にまとめた調査レポートを公開した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査期間:2024年2月28日〜3月1日
◆調査機関:株式会社インテージ
◆調査対象:国内の10〜70代の男女
◆調査人数:1675人
◆調査方法:WEBアンケート

◆出典元:生活者のEC利用実態調査2024(株式会社いつも)

ECの頻度は「月に1〜3回」、10000円未満が多い

ECの利用頻度に付いて調査したところ、「月に1〜3回」という回答が約半数を占めた。週に1回以上、もしくは2〜3カ月に1回程度利用する人が2割程度という結果になった。

中でもECでギフト購入する人や、購入後にレビューをする人はECをより頻繁に利用する傾向があることが判明した。

また、ECサイトでの1カ月あたりの平均購入金額については、10000円未満が全体の約7割を占めた。

購入頻度同様、ECギフト利用者や購入後レビューする人は、平均購入金額も高い傾向があることが見て取れるだろう。

「Amazon」と「楽天市場」に二極化

「最も利用するECサイト」は全体傾向として「Amazon」と「楽天市場」に二極化。20代のメイン利用はAmazonに偏っており、楽天市場は年代が上がるにつれメイン利用が高まる状況が明らかになった。

また、Amazonでよく購入されるカテゴリーは「PC・スマホ関連製品」「家電」、楽天市場は「食品」や「アパレル・ファッション小物」が多くなる傾向に。

一方、自社ECサイトでは「アパレル」「スキンケア」「コスメ」などがよく購入するカテゴリーに人気が集まる。こちらは購入時に特定のブランドを決めて利用していることが読み取れるだろう。

コスト面、安心感が購入の決め手に

ECサイトを利用する上で不便、不満を感じるポイントについては「サービスの詳細、返品や交換対応がわかりにくい」という点が上位にランクイン。その一方で「不便に感じたことはない」という回答が2番目に多くなるなど、多くのユーザーがEC利用に慣れてきている様子や、事業者側の改善が繰り返されている背景が見受けられる結果となった。

また、EC購入の決め手やきっかけについて「価格」「配送料」などのコスト面でのほか、「商品説明がわかりやすいこと」や「レビュー」が上位に上がった。

「セキュリティ」など失敗などの不安を払拭する、「安心感」の提供が購入の決め手になるといえるだろう。

本調査は、ユーザーが実際にどのようにECを利用しているのか、その購買行動や動機、満足度、不満点などを多角的に分析することを目的として実施された。

EC市場は年々発展を続けており、今後もその傾向は強まることが想定される。ユーザー動向を把握した的確な訴求展開がより一層重要となるだろう。今後の施策検討に、本調査内容を活かしてみてはいかがだろうか。


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