東南アジアの越境EC出店検討、1位の国は? ショッピージャパン調査
ショッピージャパン株式会社(以下:ショッピージャパン)は2024年7月23日、東南アジアの越境ECを検討している企業の経営者・役員を対象にした、東南アジアへの越境ECに関する意識調査の結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。
調査概要
◆調査名称:東南アジアへの越境ECに関する意識調査
◆調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
◆調査期間:2024年7月5日〜8日
◆調査対象:東南アジアの越境ECを検討している企業の経営者・役員
◆調査人数:525名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100にはならない。
◆出典元:ショッピージャパン株式会社、shopee
出店予定上位にベトナム、シンガポール、タイが並ぶ
「東南アジアへの越境ECを検討することになったきっかけを教えてください。(複数回答)」(n=525)については、以下回答が上位に並んだ。
◆今後成長が期待できるマーケットだから:62.1%
◆円安で利益を生みやすい時勢があるから:33.9%
◆東南アジアで日本製品は人気があるから:33.5%
また、「東南アジアへの越境ECでは、どの国へ出店予定ですか。(複数回答)」(n=525)については、「ベトナム」が41.0%、「シンガポール」が38.1%、「タイ」が35.8%が上位に上がった。
「経済成長率の大きさ」を重視
「東南アジアへの越境ECについて、出店国を選ぶ際に重視するポイントを教えてください。(上位3つ)」(n=525)に対しては、「経済成長率の大きさ」43.8%、「EC市場規模の大きさ」が36.0%、「ECサイトの利用率の高さ」が34.3%と並ぶ。
今後、さらなる伸長が見込まれる点に期待している状況が見受けられるだろう。
決済システムの整備が最も求められる
また、「東南アジアへの越境ECを検討する上で、あなたが事業展開を避けたくなる国にはどのような特徴がありますか。(上位3つ)」(n=525)に対しては、以下内容が上位に並ぶ結果となった。
◆決済システムが整備されていない:36.0%
◆EC利用率が低い(EC市場が成熟しきっていない):26.1%
◆経済成長率が他の東南アジア各国と比べて低い:23.6%
また、その他の回答では「治安」「社会情勢」「政治」といった内容も並び、安定した市場が維持されるかも重要視されていることが見受けられるだろう。
東南アジアは若年人口も多く、今後も高い成長を遂げることが予想されている地域であることから、日本企業にとって大きなビジネスチャンスが広がっているといえる。越境ECへの新規参入を検討する事業者は、本調査内容を参考に今後の施策検討を進めてみてはいかがだろうか。