約9割がコンテンツ制作の工程に課題を実感 IDEATECH調査
「リサピー®️」を運営する株式会社IDEATECH(以下:IDEATECH)は、コンテンツマーケティングを行っているBtoBおよびBtoBtoCマーケティング担当者を対象に、コンテンツマーケティングにおける品質管理と活用に関する実態調査を実施、結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。
調査概要
◆調査名称:コンテンツマーケティングにおける品質管理と活用に関する実態調査
◆調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
◆調査期間:2024年6月12日〜17日
◆有効回答:コンテンツマーケティングを行っているBtoBおよびBtoBtoCマーケティング担当者107名
◆出典元:株式会社IDEATECH、リサピー®️
9割近くがコンテンツ制作工程に課題を抱く
「あなたの会社では、マーケティングで扱うコンテンツ制作の工程に課題があると思いますか。」(n=107)と質問したところ、「非常にそう思う」が48.6%、「ややそう思う」が39.3%と、9割近くが課題を抱えている状況が明らかとなった。
「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した方に、「コンテンツの作成工程に課題があると思う理由を教えてください。(複数回答)」(n=94)と質問したところ、上位から以下回答が並んだ。
◆コンテンツの品質の管理ができていないから:63.8%
◆コンテンツ制作の時間管理ができていないから:50.0%
◆コンテンツ制作のコストの管理ができていないから:50.0%
制作スピードが優先になるなどの課題が浮き彫りに
先の質問において「コンテンツの品質の管理ができていないから」と回答した方に、「コンテンツの品質の管理ができていない理由について教えてください。(複数回答)」(n=60)と質問したところ、「制作スピードが優先で質の管理が後回しになっているから」が68.3%、「品質に関する議論をしておらず共通認識がないから」が65.0%、「品質管理を専門とする人材を配置していないから」が53.3%といった回答が並んだ。
また、「コンテンツ制作の時間管理ができていないから」と回答した方に、「Q5.コンテンツ制作の時間管理ができていない理由について教えてください。(複数回答)」(n=47)と質問したところ、「能力や仕事の仕方に差があり制作時間を予測しづらいから」が76.6%、「タスクの負担に偏りがあり全体的な時間の管理がしづらいから」が61.7%、「全体的なスケジュールや時間管理をする人材がいないから」が59.6%という回答が上位に並んだ。
基準の明確化、組織内での共有などが必要
本調査では約9割の担当者がコンテンツ制作の工程に課題を感じている状況が明らかとなった。
その理由として「コンテンツの品質管理ができていない」(63.8%)や、「コンテンツ制作の時間管理ができていない」「コンテンツ制作のコスト管理ができていない」(同率50.0%)などが並び、複数の課題が平行して存在する状況がうかがえる。
さらに、コンテンツの品質管理ができていない理由には「制作スピードが優先されて質の管理が後回しになる」(68.3%)ことや「品質に関する共通認識がない」(65.0%)などが上位にあがる結果となった。
コンテンツマーケティングにおいて、高品質なコンテンツと迅速な制作の両立が求められる中、品質管理や時間管理が困難になっている。こうした課題を解決するためには、コンテンツ制作プロセスの分解と最適化、品質基準の明確化と組織内での共有、効果的なツールの使用などのアプローチが必要になるだろう。コンテンツマーケティングを成功させるために、具体的な戦略立案と実行を進めていきたい。