倉庫見学会に参加した企業が抱く共通の悩みは? 三協調査

ECのミカタ編集部

倉庫見学会に参加した836社、3割超は経営者、共通の悩みは「誤出荷」と「在庫差異」

株式会社三協(以下:三協)は2024年7月31日、倉庫見学会に参加した企業に対するアンケート結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査期間:2018年4月1日~2024年5月31日
◆調査機関:株式会社三協
◆調査方法:倉庫見学会でのアンケート結果
◆会社数:836社
◆出典元:倉庫見学会でのアンケート結果(株式会社三協)

「誤出荷」と「在庫差異」が共通課題として挙がる

本アンケートの結果では「自社の物流に関して悩みを抱えている企業が多い」という事実が明らかになった。

中でも最も意見が集まった課題は「誤出荷」と「在庫差異」。また「保管場所の不足」など多岐にわたる問題を抱いている状況がうかがえるだろう。

※複数回答のため、合計は836社と一致しない

また、上記に続く意見として「物流システムが使いづらい」や「返品作業に時間が掛かる」という意見も目立つ。現場の労力に負担がかかっている状況が見受けられる。

坪数の大きさに応じた課題が

坪数の大きさによって上位3つの課題を比較した結果、0~100坪、100~300坪、300~500坪それぞれにおいて重要とされる課題は完全に一致する結果になった。

また、500坪以上になると、「繁忙期と閑散期の人員調整」が2位にランクイン。規模が大きくなることによる作業員確保といった新しい課題が現れることがうかがえるだろう。

倉庫に関する課題は規模の大小に問わず発生することが明らかとなったといえる。

参加者の割合は3割超が経営者

倉庫見学への参加者の割合について、3割超は経営者、約半数は部長級以上という結果に。物流問題解決に向けた意識が非常に高いことがうかがえる。

本調査では、物流を全てアウトソーシングしている企業は全体の10%未満に留まることが明らかとなった。主な要因としては、倉庫見学会において改善策を学んだとしても、実際に導入することが難しいといった状況が考えられるだろう。

様々な課題を抱える物流現場を改善するためには、できる対策を一歩づつ進めることが重要になる。本調査内容を参考に、現状の課題解決へ向けた検討を進めてほしい。


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