ユーザーがECサイトで商品購入する際に重視することは? Repro調査
Repro株式会社(以下:Repro)はECサイトの利用状況に関するユーザー調査を実施し、その結果を「ECサイトについての利用実態調査レポート2024」として公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。
調査概要
◆調査名:店舗アプリについての利用実態調査
◆調査期間:2024年1月26日~28日
◆調査方法:インターネットアンケート調査
◆調査対象:店舗アプリを利用したことのある16~69歳の男女
◆有効回答者数:1030名(男性=526名/女性=504名)
◆出典元:ECサイト利用実態調査2024(Repro株式会社)
ECサイトを回遊しながら比較検討
ECサイト訪問時、購入商品が決まっているかについて質問したところ、4~5割が「おおよそ決まっている」と回答。
「書籍・メディア」に関しては「常に決まっている」という回答が、その他と比較して割合が多くなっている。また、購入したいものが決まっていないときにどのように探すかという質問に対しては、「ECサイトで探す(81.8%)」が最多に。ユーザーは商品購入時に、そのECサイトを回遊しながら商品を比較・検討していることが考えられるだろう。
「デザイン・レイアウト」よりも「価格」が重要
ECサイトで商品を購入する際に重視することについて、「価格」「レビュー・評価」「キャンペーン・セール情報」「送料・配送オプション」「ECサイトのデザイン・レイアウト」「ECサイトの使いやすさ」の6項目における、ユーザーの重要度について調査したところ、以下グラフの通りとなった。
「価格(56.2%)」や「送料・配送オプション(39.2%)」を重視する回答が多い一方、「ECサイトのデザイン・レイアウト」については、ほとんど重視しない・全く重視していないことが判明した。
在庫状況、返品機能などが求められる
ECサイトにおいて「とても便利/嬉しいと感じる」「やや便利/嬉しいと感じる」の回答が集まったものは、「リアルタイム在庫状況(60%)」。また、「返品・交換プロセスの簡便さ(56.6%)」、「セールのプッシュ通知(44.9%)」が続く結果となった。いつでもどこでも簡単に購入できるという購買体験の向上が重要になるといえるだろう。
「リアルタイム在庫機能」は購入のタイミングを逃したくないユーザーにとって重要な機能となる。そして「返品交換プロセス」は「失敗したくない」と考えるユーザーに安心感を与える存在となるだろう。
ECサイトにおける顧客満足度向上、リピート利用には使いやすい機能、UI面への配慮が重要となる。本調査内容を参考に、今後の施策検討を進めてほしい。