LINEヤフー株式会社（以下：LINEヤフー）が運営する「Yahoo!ショッピング」は、2024年1月1日～6月30日までの販売実績に基づき「2024年上半期の7大トレンド」、および「上半期売れ筋商品」を発表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

幅広いカテゴリーがトレンドにランクイン

「2024年上半期の7大トレンド」としてランクインしたカテゴリーは以下の通りだ。

※画像元：「Yahoo!ショッピング」2024年上半期の7大トレンドを発表（LINEヤフー株式会社）

2027年度には2兆円を超えると予測される国内メタバース市場がランクイン。日本国内のメタバース市場規模（インフラ、ハードウェア、ソフトウェア、サービスの合計）は、2024年度に約5000億円を見込んでおり、2027年度には2兆円を超えると予測されている（※1）。

VRデバイスの一つである「ヘッドマウントディスプレイ」の取扱高は、前年同時期と比較すると約5.2倍（※2）に伸長しており、コンシューマー領域においても注目度の高まりがうかがえるだろう。

また、2023年の法改正によって手軽な利用が可能となった電動キックボードにも注目が集まる。従来、原付バイクまたは自動車と同じ扱いだった電動キックボードは、一定の基準を満たす場合、「特定小型原動機付自転車」と定義（※3）。16歳以上であれば運転免許がなくても運転が可能になっている。その影響により取扱高は前年同月比で約10倍と大きく伸長した。

※1：株式会社矢野経済研究所「メタバースの国内市場動向調査（2023年）」（2023年8月30日発表）
※2：「ヘッドマウントディスプレイ」カテゴリー取扱高の2024年1月1日～6月30日と前年同時期比較
※3：国土交通省：特定小型原動機付自転車について
※4：「電動キックボード（特定小型原動機付自転車）」カテゴリー取扱高の2024年1月1日～6月30日と前年同時期比較

男性用化粧品、韓国コスメにも注目

新型コロナウイルス禍の外出自粛やマスク着用で、化粧品市場全体はやや落ち込んだ中、男性用化粧品市場は右肩上がりで成長を続け、2017年から2022年までの5年間で約1.5倍の376億円に規模を拡大（※5）している。

また、韓国コスメの市場規模も、2019年から徐々に伸長をはじめ、2023年には約6倍の約313億円規模に成長するに至った（※6）。

また、スマート家電、アニメグッズという人気の高いカテゴリーに加えて、2024年上半期は「防災グッズ」もトレンドに。1月に発生した「能登半島地震」や4月の「台湾東部沖地震」などの影響もあり、非常食や持ち出しセットなどの防災グッズの取扱高が前年同期比の2.5倍（※7）に大きく伸長することとなった。

※5：株式会社インテージ「ポストコロナでも成長を続ける男性化粧品市場」（2023年9月14日発表）
※6：株式会社インテージ 知るギャラリー「好調な韓国コスメ市場 ユーザーはどこまで拡がった？」（2024年5月7日発表）
※7：「避難生活用品」カテゴリー取扱高の2024年1月1日～6月30日と前年同時期比較

上半期売れ筋商品について

カテゴリー別、上半期売れ筋商品としてランクインした商品の一部は以下の通り。

◆食品
▷ZAO SODA 炭酸水 500ml 48本 2ケース
▷ミックスナッツ 4種入り 700g

◆ファッション
▷ウィズバンビー アーチサポートインソール
▷DICKIES ワークパンツ 874 レングス 30 32

◆美容・コスメ・ヘアケア
▷アテニア 公式 クレンジング スキンクリア クレンズ オイル
▷シェリボーン ディープエッセンス 30ml

◆家電
▷SALONIA サロニア ストレートアイロン
▷ダイソン Dyson Cyclone V10 Fluffy SV12FFLF

上半期のトレンドは下半期へ向けた販促施策の参考になるだろう。本内容参考に、今後の展開を検討してみてはいかがだろうか。