国交省が2023年度宅配便・メール便取扱実績を公表 宅配便取扱個数は増加、メール便は減少

ECのミカタ編集部

令和5年度 宅配便・メール便取扱実績について

国土交通省は2024年8月23日、2023年(令和5年度)の宅配便・メール便取扱実績を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

宅配便取扱個数は増加、メール便は減少

本調査は、国土交通省が宅配便運賃又はメール便運賃を届け出ている各事業者に対し、貨物の取扱数を任意の報告として求めたものであり、その結果を同一便名毎に集計したものとなる。

◆宅配便

※画像元:令和5年度 宅配便等取扱個数の調査及び集計方法(国土交通省)

宅配便取扱個数は、50億733万個となり、前年度との単純比較すると145万個・対前年度比0.3%の増加となった。

◆メール便

※画像元:令和5年度 宅配便等取扱個数の調査及び集計方法(国土交通省)

メール便取扱冊数は、36億1008万冊となり、前年度との単純比較では、4億222万冊・対前年度比約10.5%の減少となった。

大きく伸長した航空等利用運送

宅配便ごとのシェアでは、トラック運送については上位5便(※1)が全体の約99.8%を占め、さらに、「宅急便」、「飛脚宅配便」及び「ゆうパック」の上位3便で約95.0%を占める。

また、航空等利用運送については「飛脚航空便」「宅急便タイムサービス」「フクツー航空便」及び「エクスプレスハイスピード」の4便で全体の約20.9%を占めていることが明らかとなった。

◆2023年(令和5年度)宅配便(航空等利用運送事業)取扱個数

※画像元:令和5年度 宅配便等取扱個数の調査及び集計方法(国土交通省)

宅配便取扱個数については、若干の変動がありながらも年々右肩上がりで伸長を続けている。EC市場の拡大とともに、引き続きこの傾向は続くことが想定されるだろう。「2024年問題」の解決など、持続可能な物流構築に向けた取り組みが急務となる。各事業者単位での対策が、市場全体の成長に不可欠となるはずだ。

※1:宅急便、飛脚宅配便、ゆうパック、フクツー宅配便、カンガルー便


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