Shippio、国際物流事業者向けサービス「Shippio Works」を提供開始 

ECのミカタ編集部

Shippio、初の国際物流事業者向けのサービス「Shippio Works」を新たに提供開始

株式会社Shippio(以下:Shippio)は、2024年9月より新たに国際物流事業者向けのコミュニケーションプラットフォーム「Shippio Works」の提供を開始する。

国際物流業務の効率化に貢献

「Shippio Works」は、国際物流事業者と荷主企業間でやり取りされる情報とその流れを一元化し、コミュニケーションを効率化するためのプラットフォームである。

従来、国際物流業務に伴うコミュニケーションは、膨大かつ複雑な書類情報や進捗確認等の連絡があらゆる方向で発生し電話・メールなどでやり取りされる「伝言ゲーム」が行われている状況だ。

「Shippio Works」は必要な情報をクラウド上に集約し、簡素に共有できる機能を搭載。社内外の関係者が同じ情報・状況をシームレスに把握できる環境を提供し、コミュニケーションコストの大幅な削減、業務上のミス、無駄を削減することで国際物流業務の効率化に貢献するとしている。

◆「Shippio Works」の主な機能
▷シッピング案件の一覧管理
▷カーゴステータス(本船動静)のトラッキング・自動更新
▷社内外関連者とのチャット機能
▷AI-OCRによる自動書類読み取り&アップロード(※本年秋頃実装予定)

※画像元:初の国際物流事業者向けのサービス「Shippio Works」を新たに提供開始(株式会社Shippio)

情報の透明性が飛躍的に向上する

「Shippio Works」で実現できることは主に以下の通りとなる。

◆伝言ゲームの解消:情報の一元化により、転記漏れや情報のブラックボックス化がなくなる。
◆不透明性の解消:リアルタイムでの情報共有が可能となり、情報の透明性が飛躍的に向上。
◆過度な確認作業の削減:すべての情報が統合されているため、無駄な確認作業が不要になる。


また、Shippioは国際物流業務の効率化へのAI活用も進めている。

今秋搭載予定のAI-OCRは、記載内容の転記が必要な貿易書類を「Shippio Works」にアップロードするだけで、AIが高精度に貿易処理に必要な情報を抽出し記入する機能である。書類の転記漏れや記入ミスを防ぎ、業務効率の飛躍的な向上が期待できるだろう。

※画像元:初の国際物流事業者向けのサービス「Shippio Works」を新たに提供開始(株式会社Shippio)

国際物流の発展に貢献することが期待

「Shippio Works」を事前利用している株式会社東洋トランスは、以下のようにコメントしている。

「案件ごとの進捗状況が担当者以外でも把握できるようになりました。また本船動静の確認が1日1回に自動化され、確認作業の手間が減少しました。今後は顧客も当社に問い合わせなくても画面上で本船動静を確認できる環境を整備する予定です」

物流業界の労働人口は減少することが想定されている一方で、輸出入総額は伸長を続けている。こうした状況を解決し、円滑な業務を実現させるためにはAIを始めとしたデジタル技術の活用が必須となる。

Shippioは「Shippio Works」を通して業務負荷を軽減、属人化を解消し、業務の標準化とオペレーション品質の向上を目指す。国際物流事業に関する現場の業務を効率化し、さらなる発展に繋がることが期待できそうだ。


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