Z世代女性の約10%が「推し活ギフト」を購入 ギフトモール調査

ECのミカタ編集部

「推し活」の熱がギフト市場にも波及か。Z世代女子の約10%が購入している「推し活ギフト」、購入者はギフトを贈る回数が約2倍。幸福感が高い傾向も。

「ギフトモール オンラインギフト総研」はギフト利用の実態を探るため、1年間のギフト購入実態(オンライン、リアル店舗含む)について調査を実施し、その結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆実施時期:2024年6月18日〜20日
◆実施内容:インターネット上のパネルによる助成想起率調査
◆調査主体:株式会社ギフトモール オンラインギフト総研
◆調査対象:全国15歳〜59歳の男女
◆調査人数:2250名(年齢性別均等割り付け/2024年7月からの1年間にギフト購入経験がある人)
◆出典元:Z世代のギフト事情を発表(株式会社ギフトモール、オンラインギフト総研調べ)

Z世代の女性は9.2%が推し活ギフトを購入

この1年間で贈ったギフトは「グルメ・スイーツ」が47.2%を占め1位となった。2位の「ファッション」(24.1%)とは23.1%の差があることからも、圧倒的に支持されているギフトといえるだろう。

以降、ギフトの定番のカテゴリが並ぶ中、推しの誕生日ケーキや応援広告などの「推しを応援したり祝うためのグッズ(以下:推し活ギフト)」が14位にランクイン。特にZ世代(15歳から24歳)に限ると推し活ギフトは11位にランク入りしており、Z世代の女性は9.2%が推し活ギフトを購入したと回答している。

購入回数が多い「推し活ギフト」

「推し活ギフト」を購入し贈った113名のギフト購入行動を分析したところ、以下特徴が明らかとなった。

◆ギフトを贈る回数が全体平均の2倍
年間のギフト購入回数は全体が5回に対して、推し活ギフト購入者は10.4回と2倍以上だったことが判明。一方、総額は35142円と全体の34570円と大きく差はなく、単価は3379円と全体(6873円)の半分以下と低い結果になった。

◆幸福度(※1)が全体平均よりも0.5ポイント高い
全体の生活満足度(幸福度)は5.8点だったことに対して、推し活ギフト購入者は6.3点となり、0.5点高い結果となった。

※1:「あなたは全体として現在の生活にどの程度満足していますか」の質問に対して0点~10点まで1点刻みで回答された数値を本レポートでは幸福度と呼ぶ。調査対象はギフト購入経験のある10代から50代までの男女2250名。

ギフトシーンにも波及する「推し活」

現在、推しのぬいぐるみを入れられるクリアケースや、担当色(メンバーカラー)が見つかるように多色展開する文房具など、推し活ギフトへ向けた商品開発が進んでいる。

無料の名入れサービスを提供するリキュールでは、購入者から以下のような意見が寄せられている。

◆友達の誕生日プレゼントに、推しの色のお酒を送りたくて他ではあまりないのでこちらを利用しました。(30代)
◆推し活のアニバーサリー記念に購入しました。推し活の一環でお友達へのプレゼントで利用しました。(30代)


本調査によって、ファン活動の新たなスタイルとして注目を集めている「推し活」は、ギフトシーンにも波及してきていることが明らかになった。ギフト市場のさらなる発展にも繋がる存在として、今後もその影響力を強めていきそうだ。


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