TIS、ファッション関連パーソナライズサービス「NIAiNO」の「AI骨格診断サービス」をパルに導入
TIS株式会社(以下:TIS)は2024年9月10日、株式会社パル(以下:パル)に、ファッション関連パーソナライズサービス「NIAiNO」の「AI骨格診断サービス」を導入したことを発表した。
ファッション選びの常識として急速に定番化
TISのファッション関連プラットフォーム「NIAiNO」のサービス群の一つである「AI骨格診断サービス」は、利用者の全身や手などの体のパーツの画像を骨格診断理論(※1)に基づき作成したAIにて判定を行い、その人に本当に似合うアパレル商品を提案するサービスである。
パルは、2021年頃より一人ひとりの身体の質感やラインの特徴から、ストレート/ウェーブ/ナチュラルの3つの骨格タイプを判定し、似合うファッションアイテムやコーディネートを導き出すメソッドに注目。設問に答えて骨格タイプを判定するチャート式診断のコンテンツをサイト上に開設した後も、骨格診断は一過性のブームで終わることなく、ファッション選びの常識として急速に定番化が進んでいった。
こうした状況を受け、TISのファッション関連パーソナライズサービス「NIAiNO」の「AI骨格診断サービス」の導入を検討、2023年9月から3カ月間のトライアル導入の後、2024年4月から本格導入するに至った。
※1:株式会社アイシービーの二神弓子氏が提唱
コンバージョン率の数値が平均で約2割上昇
今回、パルはTISと「AI骨格診断サービス」の選定理由について、以下項目をあげている。
◆写真を送信するだけで手軽に診断でき、顧客にとって使いやすいサービスである
◆SaaS型であり、サービス導入効果の測定から機能改良などPDCAサイクルを迅速に回せる
「AI骨格診断サービス」の導入にあたり、骨格タイプ別にセレクトしたオススメ商品を表示し、ダイレクトに商品を購入できる導線をつくったほか、診断結果の画面には同じ骨格タイプを登録している店舗スタッフを一覧表示してすぐにSNSへアクセスできるように改良。
トライアル期間中に診断を利用したユーザー約2500人のアンケートでは、「自分の骨格タイプがすぐに分かってよかった」という声も多く、購買に至ったコンバージョン率の数値が平均で約2割上昇する結果に繋がった。
試着の不安を解消し、顧客満足感をより高める
EC販売はアパレル業界においても拡大しているが、実際着てみないと似合うか分からないことから、購入に不安を感じているユーザーは少なくない。こうした課題を解決するべく、TISとアイシービーでは理論的な「似合う」を提案し、顧客満足感をより高める「AI骨格診断サービス」を共同開発するに至った。
※画像元:AI骨格診断サービス (TIS株式会社)
パルは今回の「AI骨格診断サービス」導入について、以下のようにコメントしている。
「自分に本当に似合うファッションが分からず悩んでいるお客様に対し、スピーディーな診断とともに、同じ骨格タイプの店舗スタッフのSNSを参考にしながら気持ちよくお買い物を楽しんでいただけるようになりました。これまで、自分に似た店舗スタッフを探す条件は『身長』が一番でしたが、『骨格』がこれに並ぶ鉄板の要素になっています」
ファッションECの課題を解決し、満足度の高い購買体験を生み出すサービスとして今後も多くのサイトで活用されるはずだ。さらなる発展が期待される本技術に注目、期待したい。