Recustomer、シリーズAで総額約5億円の資金調達を実施 累計資金調達金額は8.6億円に

ECのミカタ編集部

EC事業者向け購入後体験プラットフォーム「Recustomer」、シリーズAで総額約5億円の資金調達を実施

Recustomer株式会社(以下:Recustomer)はSBIインベストメントをリード投資家とし、既存株主・新規投資家を引受先とした第三者割当増資による約5億円のシリーズA資金調達を実施。今回の調達によって、累計資金調達金額は8.6億円となった。

機能拡充、事業基盤の強化を図る

「Recustomer」は、購入後の体験向上・顧客接点創造を実現する購入後体験プラットフォームである。注文を追跡して配送予定日を通知する「Recustomer 配送追跡」、返品・交換・注文キャンセル業務を自動化する「Recustomer 返品・キャンセル」、お試し購入を可能にする「Recustomer 自宅で試着」の3つサービスを提供している。

サービス提供開始から2年半を経て、導入ブランド数は200ブランドを超え、飲料・食品、ファッション、インテリア、電化製品など様々な業界において活用されるまでに成長。多くのエンタープライズ企業への導入も進んでおり、ECサイトの購入後体験ソフトウェアの領域において日本国内で圧倒的な存在感を示している。

今回の資金調達によって「Recustomer」の機能拡充と、将来に向けた事業基盤の強化を図る。今後は購入後体験のさらなる向上と、購入前も含めた領域の拡大を行い、購入体験プラットフォームのシェアNo.1を目指すとしている。

◆資金調達概要
▷調達金額:約5億円
▷調達方法:第三者割当増資
▷新規株主:SBIインベストメント・Salesforce Ventures・DBJキャピタル・博報堂DYベンチャーズ※50音順
▷既存株主:ALL STAR SAAS FUND・Coral Capital・Gazelle Capital・G-STARTUP・モバイル・インターネットキャピタル※50音順
▷資金用途:プロダクト開発・エンジニア組織体制の強化・セールス・マーケティングチーム、カスタマーサクセスチームの組織強化

購入後の体験に注目が集まる

新規株主となるSBIインベストメント株式会社投資部、長尾陸仁氏は以下のようにコメントしている。

「ECの普及に伴い消費者のニーズが多様化する中、近年特に返品や保証といった購入後の体験に注目が集まっています。Recustomerは返品やキャンセル対応を効率化することで、EC事業者の高度な業務自動化と消費者の購買体験向上を同時に実現する画期的なプロダクトを提供しています。今後、購入前~購入後までコンパウンドにプロダクトを展開することで、EC・小売領域の巨大なTAMにリーチし得る非常にユニークなポジショニングだと感じ、この度出資させて頂きました」

著しい成長を続けるEC市場において、購入に至るまでのプロセスは大きな進歩を遂げてきた。一方、購入後のサポートや顧客体験の向上については、まだまだ改善の余地があるといえるだろう。

今回の資金調達を通じて、「Recustomer」はさらなる機能拡充を実現させるだろう。EC市場を成長へと導くサービスとして、今後もその存在感を増し続けるはずだ。


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