2024年9月時点の国内ECサイト表示速度ランキングトップは? ギャプライズ調査

ECのミカタ編集部

国内ECサイト表示速度ランキングTOP100位を公開

株式会社ギャプライズ(以下:ギャプライズ)は2024年9月25日、9月国内ネット通販事業者のECサイト表示速度ランキングを発表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査期間:2024年9月時点でのデータ調査
◆調査機関(調査主体):株式会社ギャプライズ調査
◆調査対象:ネット経済研究所【2024年新春版】通販売上高ランキングTOP530のうち上位300社
◆調査方法(集計方法、算出方法)
▷300社のうち上位100社のデータを集計。
▷Google社のChromeユーザーエクスペリエンスレポートの公式データセット(※)を使用。
▷各サイトのドメインレベルで4G回線かつモバイルデバイスのLCP(最大コンテンツの描画)を比較。
▷複数のECサイトを運営している場合はいずれか一つのみを対象。
◆出典元:国内ECサイト表示速度ランキングTOP100位を公開(株式会社ギャプライズ)

ランキングトップはLCP0.935

国内ECサイト表示速度ランキングTOP10は以下の通り。前回に引き続きファーマーフーズが1位となった。続くライフコーポレーションは3位から2位にランクアップ。

「la belle vie」は8月の20位から3位へと大幅に順位を上げており、ウェブサイトパフォーマンスの改善に成功した好例といえるだろう。

Googleが定めるLCP(最大視覚コンテンツの表示時間)の基準値では、ページの読み込み開始から2.5秒以内にLCP要素が表示されればユーザー体験は良好、4秒を超えるとユーザー体験が低いと判断される。

9月の調査では、100サイト中76サイトがLCP2.5秒以内を達成。これは8月の75サイトから1社増え、依然として多くのサイトが推奨される基準内のパフォーマンスを維持していることを示した。

業界全体で継続的な努力と注意が必要

LCPスコアの改善は直接的にユーザー体験と売上に影響を与えることから、継続的な最適化が重要となる。サイト構造の見直しやコンテンツの最適化など、多角的なアプローチでさらなる高速化を目指すことが求められるだろう。

また、6月調査と比較して、Amazonより速いサイトの数がの29サイトから31サイトに増加した(Amazonのスコアはほぼ変わらず)。この結果は、日本のEコマース業界全体でウェブパフォーマンスの重要性が認識されていることを表しているといえるだろう。

一方、改善ペースや取り組み方に差があり、それが企業間の競争力の差となりつつある。特に、一部の企業が大幅な改善を達成している一方で、全体的には8月と比べて基準を満たすサイト数が減少している。こうした状況を踏まえ、引き続き業界全体で継続的な努力と注意が必要だとギャプライズは指摘した。

本調査事例を参考に、自社サイトのLCP改善に向けた取り組みを進めてみてほしい。


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