ヤマトHD、英国で宅配便サービスを提供するスタートアップHIVED Ltd.への出資を決定

ECのミカタ編集部

データを起点とした効率的でサステナブルな 宅配便サービスを英国で提供するHIVED Ltd.に出資

ヤマトホールディングス株式会社(以下:ヤマトHD)は2024年10月15日、「KURONEKO Innovation Fund 2号(以下:KIF2号)」(運営者:グローバル・ブレイン株式会社)を通じてHIVED Ltd.(以下:HIVED)への出資を決定したことを公表した。

効率的な配送、サステナブルでの取り組みを評価

HIVEDは高度なデータ分析技術と最先端のソフトウェアを活用した、効率的な宅配便サービスを提供している英国の物流テック系スタートアップである。

独自のデータベースと優れた機械学習やアルゴリズムによって、すべての荷物データをリアルタイムに把握・分析する技術を持っている。

最適化された配送コース別仕分けや配送ルート組み、リアルタイム追跡の実現など、英国における新たな配送品質基準の確立に寄与すると同時に、配送車両は全てEVで、顧客荷主にはCO2排出量可視化サービスを提供するなど、環境意識の高い企業や消費者からも高い評価を得ている。

今回、KIF2号はHIVEDのデータを起点とした効率的な配送の実現や、サステナブルで先駆的な取り組みを達成している点を評価し、出資を決定。KIF2号のポートフォリオにHIVEDを組み入れることで、両社が持つ技術と知見を相互に提供し合い、さらなる事業の成長に取り組む姿勢を見せた。

英国内の他都市への事業拡大が期待

ヤマトHDは、2020年4月にグローバル・ブレインと共同で、物流および関連市場における成長モデルの創出やオープンイノベーションの加速を目的に、CVCファンド「KURONEKO Innovation Fund」を設立している。

当ファンドでは、有望なテクノロジーやビジネスモデルを保有し、当社との協業可能性や事業分野の成長性が見込める国内外のスタートアップ企業14社へ分散投資を実施。ポートフォリオを様々な分野で構築するとともに、投資先の企業が保有するテクノロジーやビジネスモデルなど、幅広い知見を得ることで、相互の事業成長に繋がっている。

HIVEDでは今後、英国内の他都市への事業拡大や、さらなる付加価値サービスの拡充などが期待されている。物流の新たな可能性を広げるヤマトHDの取り組みに引き続き注目したい。


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事