チュチュアンナが「Dr.Sum」と「MotionBoard」を導入 データ取得のスピードを最大60倍に高速化

ECのミカタ編集部

卸売・小売事業を展開するチュチュアンナが直営約250店舗における現場のデータ分析基盤構築、2秒で売上・在庫のデータ取得が可能に

ウイングアーク1st株式会社(以下:ウイングアーク1st)は2024年10月28日、株式会社チュチュアンナ(以下:チュチュアンナ)が、データ活用基盤の構築にあたりデータ分析基盤「Dr.Sum」とBIダッシュボード「MotionBoard」を導入したことを公表した。

データ取得のスピードは最大60倍に高速化

女性用靴下やインナーウェアの企画、卸売・小売事業を展開するチュチュアンナは、国内外に約450の直営店舗・フランチャイズ店舗を構えるほかECサイト販売も展開している。

小売事業では、取扱商品の点数が多く短いサイクルで新商品が次々に追加されるほか、店舗ごとに商品ラインアップを最適化する必要もあり、各所在庫の適正な管理が求められていた。こうした状況を背景に、以下2点をポイントとしてDr.Sum、MotionBoardは導入された。

◆データ分析ツールの扱いに不慣れな人でも使える優れた操作性
◆データ処理スピードの速さ


Dr.Sumの活用によって、従来は定型分析データの取得に2分を要していたものが、2~3秒へと短縮。データ取得のスピードは最大60倍に高速化され、新しいデータ分析ニーズ対する要望にも柔軟に対応できる環境が整った。

2023年8月の新基幹システム稼働と同じタイミングで、Dr.SumのデータをExcelやWebブラウザーで扱うことができるDr.Sum Datalizer(以下:Datalizer)を活用したデータ分析基盤を構築し、現在直営約250店舗で導入している。

在庫管理の精度向上のためのデータ分析基盤を構築

チュチュアンナは「従来のデータ活用基盤は定型的な仕組みであったことから、新たなデータ分析ニーズが生じた際には複数のシステムから必要なデータを手作業で収集・統合するなど、データ集計・分析処理に時間を要していました」と述べる。そのため、商品の流行や販売要件の変化が激しい状況下、店舗でのデータ分析と活用が進まず、経験と勘に頼った運営が行われていたという。

Dr.Sum、MotionBoardの導入によって、誰でもできるマーチャンダイジングの実現、在庫管理の精度向上のためのデータ分析基盤の構築が期待されるだろう。

また、商品部ではDatalizerを使いアイテムを素材や靴下丈の長さといった要素でドリルダウンすることで、それぞれの売れ行きのトレンドを分析、データに基づいた仕入、在庫の調整や管理が実現。店舗前に設置したカメラから通行量と入店数から入店率を割り出し、それをPOSデータと突合しマーケティング施策の良否を判断するといった取り組みを推進している。

需要予測や在庫管理の精緻化や顧客理解を深化

「Dr.Sum」は散在する企業の大量データを統合・活用するためのデータ分析基盤である。特許取得の高速集計データベースエンジン、ユーザーインターフェイス、データ連携ツールなど企業のデータ活用に必要な機能を網羅しており、いずれもノーコード開発が可能な設計で7200社以上(※1)に導入されている。

一方「MotionBoard」は、さまざまなデータを価値ある情報に変え、直感的にリアルタイムで状況を把握できるBIダッシュボードだ。様々なデータに接続できるため、リアルタイムでデータの活用ができスピーディな判断を支援。多種多様な業界、業種にわたり3500社以上(※1)の豊富な導入実績を持つ。

チュチュアンナは今後も、両サービスの活用を通してデータ分析・活用を一層高度化させ、需要予測や在庫管理の精緻化や顧客理解の深化に役立てるとしている。適切なデータ利活用による、スムーズな店舗運営が見込まれるはずだ。

※1:クラウド版とパッケージ版の累積社数(2024年2月末)


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