戦略策定の段階でWHOとWHATが定着しているブランドは将来の見通しが明るい M-Force&Braze共同調査
M-Force株式会社(以下:M-Force)とBraze株式会社(以下:Braze)は2024年10月30日、顧客起点マーケティングに関する実態調査の結果を発表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。
調査概要
◆調査委託先:マクロミル
◆調査方法:インターネットリサーチ
◆調査対象者:BtoC事業に従事している正社員(課長級以上)
◆回答者数:584人
◆調査実施期間:2024年6月19日~21日
◆割付方法
▷代表取締役:20サンプル
▷取締役:28サンプル
▷本部長・執行役員級:36サンプル
▷部長級:184サンプル
▷次長級:59サンプル
▷課長級:257サンプル
◆出典元:M-ForceとBrazeが顧客起点マーケティングに関する調査結果を発表(M-Force株式会社)
WHO/WHATの定着とCRM/MAの習熟度が重要
「現在、売上が順調、かつ見通しも明るい」と回答した方の中で、「WHO/WHAT(※1)が定着している」との回答が42%、さらに「CRM/MA(※2)の習熟度が高い」との回答が51%となり、全体平均19%を2.6倍と大きく上回る結果となった。
この結果から、マーケティング戦略策定の段階でWHO/WHATを定義して考える志向の定着と同時に、CRM/MAの習熟度を兼ね備えたブランドの業績見通しは明るいことが明らかとなった。
持続的な成長を実現させるためには、これらの課題解決に取り組むことが重要といえるかもしれない。
※1:WHO(誰に)、WHAT(何を)を定義しているかを指す。
※2:CRMは購買・成約後の顧客情報の最適な管理、MAはマーケティング活動の自動化や効率化を目的とした方法論や技術、またはそのためのツールを指す。
適時的確な意思決定に対する課題
現在、または将来の成長に課題のあるブランドが持つ課題感については、以下回答が多くを占めた。
◆ブランディング強化を起こすためのイノベーションの壁
◆人材・予算・データの不足などのリソースの欠乏感
◆ビジネス成長につながる製品企画
強い製品・サービスの更新と差別化の必要性を感じながらも、適時的確な意思決定が行われず、投資タイミングを逃している傾向が見受けられる。限られたリソースの中で、足元のビジネスを遂行しつつも、将来の成長に不安を抱えている現状が明らかになったといえるだろう。
WHO/WHATを定義しつつ、HOWを適切に実施することが収益拡大に繋がるはずだ。同時に、変わり続ける市場環境に合わせた適時適切な意思決定を行う必要があるだろう。本調査内容を今後の施策にぜひ活用してほしい。