ECで服を購入する際、スタッフのコーディネートを参考にする割合は? バニッシュ・スタンダード調査

ECのミカタ編集部

「スタッフに会いに」アパレル店舗に行く人はどれくらい?10〜60代男女1,200名調査で読みとく、ECでコーデ写真を見た後の行動

アプリケーションサービス「STAFF START」を提供する株式会社バニッシュ・スタンダード(以下:バニッシュ・スタンダード)は2024年11月13日、EC上のスタッフによるコーディネート写真についての調査結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査期間:2024年10月22日
◆調査機関:インターネット調査(クロス・マーケティング セルフ型アンケートツール「QiQUMO」使用)
◆調査地域:全国47都道府県
◆調査対象:10代〜60代男女
◆有効回答数:1200サンプル
◆出典元:EC上のスタッフによるコーディネート写真についての調査(株式会社バニッシュ・スタンダード)

女性の半数以上がスタッフのコーディネートを参考

「ショッピングサイトやアプリ上で購入する際に、商品を使ったスタッフのコーディネートを参考にしますか」と質問した所、女性は半数以上がスタッフのコーディネートを参考に服を買うのに対し、男性は3割程度にとどまった。

「スタッフのコーディネートが参考になると思う理由」については、男女ともに「自分と似た体型の人のコーディネートが見られるから」という回答が最も多く3割を超える結果に。このことから、男女問わずに自分に似合うかどうかを重視している人が、コーディネートを参考にしていると考えられるだろう。

また、「同じ服でたくさんのコーディネートが一気に見られるから」という理由も男女ともに2割以上おり、着回し力があるかどうかを購入判断の一つとしている人も多いようだ。

男女ともに1割前後が”スタッフ起点”で店舗に訪れる

「スタッフのコーディネートを見た際に、そのブランドの店舗に行きたいと思いましたか?」については、男女ともに7割以上が「店舗に行きたいと思った」と回答した。

また、「実際に店舗に訪れたことがありますか?」についても、男女ともに6割以上が「訪れたことがある」と回答。その理由については、女性は「購入を検討していたアイテムを実際に見たい」が52%で最も多く、最後の購入判断のために店舗に行っているのに対し、男性は「他の商品も見たい」が46.2%で最も多くなった。

一方、「スタッフに会いたい」「スタッフにコーディネートを組んでもらいたい」という”スタッフ起点”で店舗に訪れる人も男女ともに1割前後いることが判明。スタッフのコーディネートは来店動機として大きいことがうかがえるだろう。

来店しなかった理由は「立地」が半数以上を占める

一方「訪れなかった理由を教えてください」と質問したところ、「店舗が家の近くにない」という立地上の理由が半数以上を占め、「ネットショッピングの方がお得だから」というお得さの重視は3割前後に止まった。

本調査の結果から、スタッフのコーディネート投稿はリアル店舗への来店動機になると考えられる。また、コーディネート投稿がきっかけでの来店理由も、今欲しいアイテムの検討材料だけではなく、他の商品への興味やスタッフに接客、新たなコーディネートを組んでもらいたいなど多岐にわたる。このことから、来店によるブランド自体のファン化、LTV(※1)向上といった効果も期待されるだろう。ネットを通じた店舗への導線確保を望む事業者は、本調査内容を参考に今後の施策検討を検討してほしい。

※1:Life Time Value(顧客生涯価値)の略。顧客が自社と取引を開始してから終了するまでの期間に、自社がその顧客から得られる利益の総額を表す指標。


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