米国税関・国境警備局(CBP)が航空輸入貨物の取り締まりを強化 荷物の送り状・インボイスの品名欄記載に注意

ECのミカタ編集部

「国際宅急便」「UPSワールドワイド・エクスプレス・セイバー(WWX)」の 送り状・インボイスにおける正確な品名記載に関するお願い

ヤマト運輸株式会社(以下:ヤマト運輸)は、米国税関・国境警備局(CBP)による航空輸入貨物の取り締まり強化により、荷物の送り状・インボイスの品名欄に記載不備があった場合、後日発送人に高額な罰金が科せられる可能性があると注意を呼びかけた。

正確な品名記載の協力を呼びかける

ヤマト運輸は事業者や利用顧客に対して、米国向けに「国際宅急便」および「UPSワールドワイド・エクスプレス・セイバー(WWX)」を発送する際、正確な品名記載の協力を呼びかけた。北中米・南米向けについても米国経由となるため、同様の対応が必要となる。

対象国 仕向け国の一覧は以下の通りだ。

◆北米・中米
アメリカ合衆国、米領バージン諸島、アルバ島、アンギラ島、アンティグア・バーブーダ、英領バージン諸島、エルサルバドル共和国、カナダ、グアテマラ共和国、グアドループ島、グレナダ、ケーマン諸島、コスタリカ共和国、ジャマイカ、セントクリストファー・ネイビス、セントビンセント・グレナディーン諸島、セントルシア、タークス諸島・カイコス諸島、トリニダード・トバゴ共和国、ドミニカ共和国、ドミニカ国、ニカラグア共和国、ハイチ共和国、バハマ国、バミューダ諸島、バルバドス、パナマ共和国、プエルトリコ島、ベリーズ、ホンジュラス共和国、マルティニーク島、メキシコ合衆国、モントセラト島

◆南米
アルゼンチン共和国、ウルグアイ東方共和国、エクアドル共和国、ガイアナ協同共和国、コロンビア共和国、スリナム共和国、セント・マーチン、チリ共和国、パラグアイ共和国、フランス領ギアナ、ブラジル連邦共和国、ベネズエラ・ボリバル共和国、ペルー共和国、ボリビア多民族国

正確な記入方法の確認を

品名が複数品目ある場合、「Discription of Goods(品名)」欄(下図6)に主なもの1つを記入し、明細はインボイスの品名欄に記入する。
※「etc.(など)」表記は使用不可(例 〇:T-SHIRTS、×:T-SHIRTS etc.)

正確な送り状のイメージは以下の通りとなる。

※画像元:北中米・南米向け「国際宅急便」「UPSワールドワイド・エクスプレス・セイバー(WWX)」の送り状・インボイスにおける正確な品名記載に関するお願い(ヤマト運輸株式会社)

また、インボイス(Invoice)については「Item Name(品名)」欄(下図8)に、以下の内容が記載されているか確認する必要がある。

◆具体的な品名(例 〇:Air Filters ×:Auto Parts)
◆衣類などの繊維製品や玩具類の素材および男性用・女性用など(例 〇:Girl’s Cotton T-shirts ×:T-Shirts/T-Shirt)
◆商品のシリアル番号または部品番号(該当する場合)

※画像元:北中米・南米向け「国際宅急便」「UPSワールドワイド・エクスプレス・セイバー(WWX)」の送り状・インボイスにおける正確な品名記載に関するお願い(ヤマト運輸株式会社)

品名の表記が不十分な場合、日本側で荷物を一度留め置き、記載内容の修正を求められる場合があるため注意したい。越境ECの発展に伴い、対象国への荷物送付を行う事業者は増加するだろう。顧客へスムーズに商品を届けるためにも、指定内容に則った丁寧な品名記載を心がけたい。


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