ポップアップストアの実施経験者の99%が効果を実感 カウンターワークス調査

ECのミカタ編集部

カウンターワークスがマーケティング担当者410人を対象にした「ポップアップストアに関する実態調査2024」を発表

株式会社COUNTERWORKS(以下:カウンターワークス)は2024年11月20日、「ポップアップストアに関する実態調査2024」の結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査内容:ポップアップストアに関する実態調査2024
◆調査期間:2024年10月28日~11月6日
◆調査対象:マーケティング・宣伝業務担当者
◆有効回答数:410名
◆調査主体:株式会社カウンターワークス
◆調査会社:株式会社PRIZMA
◆調査方法:インターネット調査
◆出典元:ポップアップストアに関する実態調査2024(株式会社COUNTERWORKS)

ポップアップストアへの注目が来年も高まっている

2025年に強化したいマーケティング施策を尋ねたところ、「WEB広告(リスティング、ディスプレイ、動画等)」(39.5%)が最も多く、次いで「SNS運用」(31.2%)、3位は「ポップアップストア」(22.0%)となった。

デジタルでの施策が上位を占める中、オフラインでの顧客接点を重視するポップアップストアへの注目が来年も高まっていることは注目すべきだろう。

ポップアップストアというワードの認知状況については「聞いたことはあり、意味も理解してる」という深い認知は54.6%、「聞いたことはある」は23.4%となり、それらを合計すると認知度全体で約8割の結果となった。

半数以上がポップアップストアの実施経験あり

ポップアップストアを認知している人に対して、その実施経験を尋ねたところ「実施したことがある」人は65.9%と過半数を超えた。このことから、企業のマーケティング施策としてポップアップストアが一般化しつつあることがうかがえるだろう。

一方、ポップアップストアの未経験者に対して今後の実施意向を尋ねたところ「実施してみたい」(10.1%)、「やや実施してみたい」(24.8%)と35%近くが興味を示したものの、「あまり実施したくない」(10.1%)、「実施したくない」(18.4%)、というように3割近くが実施に対して消極的であることも明らかになった。

ポップアップストアを実施したくない理由については、上位に以下回答が並ぶ。

◆効果の不確実性:38.7%
◆コストの問題:22.6%
◆宣伝の負荷:19.4%


また、「天災のリスク」「在庫管理の難しさ」「ロケーションの制約」「運営の負荷」「期間の制約」などもそれぞれ9.7%の割合を占めた。

ポップアップストア出店の99%が効果を実感

ポップアップストアを経験したことがある人に対して、実際に出店してみての効果を尋ねたところ、「ブランドの認知向上」「売上の向上」「新規顧客の獲得」が上位に並んだ。

「テストマーケティング」など売上UP以外の副次的な効果も一定数得られているほか、「SNSフォロワーの向上」や「オンラインストアへの好影響」などデジタルとも融合したハイブリッドな施策として評価されている。

特に注目すべきは「効果はなかった」と回答した人が1%となった点だろう。短期間での出店のため、リスクが低いだけでなく様々な効果があるため、失敗を感じにくいマーケティング施策といえるはずだ。

本調査結果について、SHOPCOUNTER MAGAZINE編集部の中原祐一郎氏は「ポップアップストアはマーケティング担当者にとって、『検討すべきマーケティング手法の1つ』から『定番の選択肢』へと確実にシフトしている」とコメント。

ポップアップストアを通した訴求はデジタルマーケティングでは難しい施策、体験価値の提供が実現する。今後、一時的な話題作りの手段ではなく、統合的なマーケティング戦略として明確な立ち位置を確立するはずだ。


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