2024年7〜9月の期間で最も成長したアイテムは? eBay Japan調査
イーベイ・ジャパン株式会社(以下:イーベイ・ジャパン)は2024年11月29日、2024年7〜9月の期間において日本セラーから出品されたアイテムの販売動向を発表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。
円高の影響から第2四半期ほどの伸びは見られず
2024年第3四半期(7〜9月)における、カテゴリーランキング取引額TOP10は以下の図表の通りだ。
※画像元: 「2024年 第3四半期 越境ECレポート」公開(イーベイ・ジャパン株式会社)
この結果についてカテゴリーマネジメント部部長の北村氏は「7月前半につけた1ドル161円をピークに一時20円ほどの円高になった影響を受け、前回の同年4~6月ほどの伸びはありませんでした。しかし米国経済は堅調に推移、円高の影響は限定的となりました」とコメント。
米大統領選でトランプ氏が勝利したことで、米国における過剰なインフレ解消への期待感が高まると続けた。
また、日本製品への関税増加については、ヨーロッパ製の中古品や趣味性の高いコレクティブルズ商材が大きな売上を占めるという背景から、そこまで大きく影響はないと予想している。
メンズアパレルが成長率トップに
2024年7〜9月の期間において、メンズ アパレル&バッグ ブランド小物の取引が急上昇。自動車パーツ、デジタルカメラも安定の伸長を見せた。
メンズ アパレル&バッグ ブランド小物はバッグ、アパレル、シューズ3カテゴリー全てで急激な伸長。ブランド別では、1位にOnitsuka Tiger、6位にAsics、8位にMizuno、トップ20にユニクロ、Porter、デニムのiron heartと、国内ブランドの成長が著しくなった。
自動車パーツでは車パーツが2桁成長したことに加え、バイクパーツが3桁成長。特にエンジンパーツの成長が著しくToyota車種に適合可能なAISINのウォーターポンプが大きく寄与した。
デジタルカメラについてはSNSの普及に伴う、瞬時にデジタルデータを共有できる容易さへの需要の高まりから、コンパクトデジカメが人気を集めた。
対米ECの盛り上がりに期待
イーベイ・ジャパンは今後の施策について、オンラインマーケットプレイスであるeBayの運営において、米大統領選挙などの政治的モーメント、為替の変動といったアメリカの社会情勢は重要な要因であり、セラーにとっては大きな考慮事項となると指摘する。
引き続き、セラーが安心してビジネスを展開できるようなサポート体制を充実させていくと同時に、本レポートをはじめとした様々な商況分析の発信を通して売上増加に貢献し、セラーにとって唯一無二のマーケットプレイスとなれるようサービス提供を続けるとした。
米国経済の堅調な推移が持続する見込みであることから、第4四半期と2025年へ向けた対米ECの盛り上がりに期待したい。