2024年の「冷食トレンド大賞」発表 大賞は「ワンプレート冷凍食品」、2位に「物流2024年問題」

ECのミカタ編集部

「冷凍食品トレンド大賞2024」大賞は『ワンプレート冷凍食品』。業界関係者が選ぶ今年の冷食トレンドランキングを発表!

冷凍食品PR連盟株式会社(以下:冷凍食品PR連盟)は2024年12月18日、冷凍食品に関したアンケート調査結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

◆調査方法
▷「Googleニュース」に掲載されている「冷凍食品」というキーワードで、2024年に発表されたニュース記事をチェック。その中から注目されたトレンドワードを抽出。
▷「Googleフォーム」にて上記トレンドワードを選択肢としてアンケートフォームを作成(複数のトレンドワードを選択可能、回答は1名1回のみに制限)
◆調査対象者:冷凍食品業界関係者(冷凍食品メーカー、食品卸、小売事業者、業界紙記者、冷凍関連機械メーカー、原料メーカー、包材メーカー、その他冷凍食品関係者)
◆調査期間:2024年11月25日〜12月9日23:00
◆調査機関:自社調査(冷凍食品PR連盟)
◆回答者数:248名
◆運営:冷凍食品PR連盟(今年度よりべフロティ株式会社から運営を変更)
◆出典元:業界関係者が選ぶ今年の冷食トレンドランキングを発表(冷凍食品PR連盟株式会社)

「ワンプレート冷凍食品」に注目が集まる

2024年に冷凍食品業界で最も注目されたトレンドワードは「ワンプレート冷凍食品」となった。

ごはんやパスタなどの主食と野菜などの副菜が一度に食べられる満足感、健康的な食事のイメージから近年市場を拡大。トレーのまま電子レンジで解凍することができ、1回の調理で済むことと、食後の洗い物も不要といった簡便性も魅力だ。

「ワンプレート冷凍食品」は4位にランクインした「冷凍食品タイパ(タイムパフォーマンス)」を象徴するような、非常にタイパの良い商品として評価されている。今年は大手冷凍食品メーカーの新規参入、さらにはサブスクタイプの定期便サービスも拡大しており、今後の市場の活況が見込まれている。

物流、値上げへの関心も高い

2位にはEC業界全体にも深く関わる「物流2024年問題」がランクイン。冷凍食品業界でも大きな問題と捉えられており、その対応が話題となっていた。すでに冷凍食品メーカー大手5社による共同物流(※1)や、製品サイズ見直しによる積載効率アップ、パレット化推進など進められており、冷凍食品PR連盟では「今後はこれらの対応がより多岐に、より深く行う必要があるため、物流コストがアップすることが今後の課題となる」としている。

3位は「令和の米騒動(冷凍食品影響)」。冷凍食品業界においては、スーパーで米が品薄になった8月には冷凍米飯および冷凍麺(冷凍パスタ、冷凍ラーメンなど)が米の代わりとして、売上が一時的に伸長するといった影響があったという。

2023年の1位(大賞)だった「冷凍食品値上げ」が2024年も6位にランクインするなど、依然として価格高騰に対する懸念が高い状況もうかがえる。冷凍食品を取りまく環境の変化、消費者ニーズの多様化が進むなか、2025年に生まれる新たな業界トレンドの動向、冷凍食品市場の展開に引き続き注目したい。

※1:味の素やニッスイなど冷凍食品大手5社、持続可能な物流体制に向けて共同取組の検討へ


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