楽天、「ラクマ最強鑑定」の鑑定件数が1年で約24倍に 平均購入額も増加

ECのミカタ編集部

「楽天ラクマ」、「ラクマ最強鑑定」の刷新から2カ月における利用実績を発表

楽天グループ株式会社(以下:楽天)が運営するフリマアプリの「楽天ラクマ」は2025年1月24日、株式会社コメ兵(以下:コメ兵)と提携して提供する「ラクマ最強鑑定」において、刷新から2カ月での利用実績を発表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

鑑定利用件数は前年比約24倍に増加

「ラクマ最強鑑定」とは、「楽天ラクマ」で商品を購入したユーザーが、無料で商品の鑑定を受けられるサービスだ(※1)。対象カテゴリは「ブランドバッグ」「衣料」「時計」「ブランドジュエリー」などが含まれ、2次流通における偽造品撲滅に貢献することを目的に提供されている。

今回、2024年11月の月間利用件数を前年同月と比較したところ、約24倍に増加したことが明らかとなった(※2)。「楽天ラクマ」では今後もユーザーが安心して取引できる環境を構築するため、鑑定対象商品を増やし、鑑定利用件数を拡大させていく考えであるとした。

※1:一部、「後から鑑定」機能を利用の場合、鑑定拠点までの片道送料のみ購入者の負担。
※2:2023年11月1日~30日の期間の「ラクマ鑑定サービス」月間利用件数と、2024年11月1日~30日の「ラクマ最強鑑定」月間利用件数より算出。

高単価商品の取引が活性化

「ラクマ最強鑑定」の提供を開始した2024年10月17日~12月31日の期間、「お届け前鑑定」として鑑定した商品の判定結果を比較したところ、「基準内」の取引が98.2%、「基準外」の取引が1.8%という結果が明らかとなった(※3)。

さらに、「お届け前鑑定」機能を利用したユーザーと利用しなかったユーザーで1商品当たりの平均購入金額を比較した結果、利用したユーザーの方が30%以上高くなることが判明(※4)。

「お届け前鑑定」があることによって、より高単価な商品における取引の活性化が確認された。

※3:2024年10月17日~12月31日で「お届け前鑑定」として鑑定した商品の判定結果の比率。ただし、付属品が一部同梱されていない場合や商品状態によって正確な鑑定ができない「判定不能」の商品、および鑑定の対象商品ではなかった「対象外」商品については「基準内」「基準外」の判定が難しいため、本比較から除外している。
※4:2024年10月22日~27日の期間中、「お届け前鑑定」機能の利用可否をユーザーごとに分け、「ラクマ最強鑑定」の対象商品群における1商品当たりの平均購入金額を比較。

※画像元:「楽天ラクマ」、「ラクマ最強鑑定」の刷新から2カ月における利用実績を発表(楽天グループ株式会社)

6割以上が「鑑定」を購買動機にする

「ラクマ最強鑑定」を利用した購入者に、リユースのブランド品を「楽天ラクマ」で購入した理由(複数回答可)を聞いたところ、66.5%が「鑑定サービスがあるから」と回答し、鑑定を受けられることがリユースのブランド品における購買決定に影響していることが明らかとなった(※5)。

※5:調査対象者:「楽天ラクマ」で「ラクマ最強鑑定」を利用したユーザー、回収サンプルサイズ:285サンプル(購入者197名、出品者88名)、調査期間: 2024年11月19日~12月31日、調査実施機関: 「楽天ラクマ」

※画像元:「楽天ラクマ」、「ラクマ最強鑑定」の刷新から2カ月における利用実績を発表(楽天グループ株式会社)

本調査によって、リユース市場における偽造品判定サービスには高い需要と訴求効果があることが判明した。

「楽天ラクマ」は「ラクマ最強鑑定」を通して、リユースブランド市場の民主化と偽造品の撲滅を推進し、ブランド品の専門知識を持たない人も含め、すべての顧客が安心して取引できるプラットフォームの構築を目指すとしている。今後もリユースブランド市場のさらなる活性化を期待したい。

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