メルカリが広告事業「メルカリAds」を本格開始 購買データを活用した広告を掲載
株式会社メルカリ(以下:メルカリ)は2025年2月6日より、「メルカリ」内での広告事業「メルカリAds」を本格開始することを公表した。
検索キーワードなどに合わせた広告を掲載
今回本格開始する広告配信サービス「メルカリAds」はクリック課金型広告であり、「メルカリ」内の検索結果画面に検索キーワードなどに合わせた広告を掲載することが可能となる。
主に、外部サイトへ誘導するオフサイト広告と「メルカリ」内へ誘導するオンサイト広告、大きく2種類の配信方法に分けられる。
◆オフサイト広告
▷Product Ads:商品データフィードを連携することで通常の出品情報と同様のクリエイティブで広告配信が可能。主にEC事業者向けの広告商品。
▷Infeed Ads:画像やテキストクリエイティブを入稿することで広告配信が可能。広告主の業種を問わない広告商品。
◆オンサイト広告
▷検索結果画面において「メルカリShops」の商品を表示しやすくする広告商品。
顧客が求める商品に出会える機会を一層広げる
日本のリテールメディア広告市場は年々拡大しており、2024年に4692億円、2028年には約2.3倍の約1兆845億円になると予測されている(※1)。
現在、「メルカリ」は月間2300万人が利用するサービスに成長しており、広告事業に参入することで本市場における一定のポジションを確立できると判断し、「メルカリAds」の開始に至った。
また、特徴としてメルカリユーザーは、他のECサイトと比較して利用時間が長い傾向にあることがあげられる。広告配信サービスを通じて、メルカリユーザーが入力する検索キーワードや興味・関心に合致した広告を表示することで、顧客が求める商品に出会う機会を一層広げるとしている。
今後も顧客の利用状況を確認しつつ、掲載面の拡大などさまざまな形で事業の拡大を検討するとした。リユース市場に加えて、リテールメディア市場におけるメルカリの動向にも引き続き注目したい。
※1:「CARTA HOLDINGS、リテールメディア広告市場調査を実施」(株式会社CARTA HOLDINGS)