63.1%がECサイトの写真・動画不足で購入を断念 Contentserv調査
株式会社Contentserv(以下、Contentserv)は、オンラインショッピングにおける商品情報の視覚的重要性に関する調査を実施し、その結果をまとめたレポート「売れるECサイトの共通点 〜視覚情報の影響力をデータで解明〜」を発表した。本記事では一部の内容を抜粋して紹介する。
調査概要
◆調査概要:オンラインショッピングにおける商品情報の視覚的重要性に関する調査
◆調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
◆調査期間:2025年1月8日〜1月9日
◆有効回答:オンラインショップと実店舗の両方で月1回以上買い物をしている20歳〜60歳の一般消費者111名
◆出典:オンラインショッピングにおける視覚情報の重要性に関する調査(株式会社Contentserv)
※合計を100%とするために一部の数値について端数の切り上げ処理を行っている。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がある。
半数以上が商品画像の不足により購入を断念
「オンラインショップで、商品の写真や動画がないことが理由で購入を諦めたことがありますか?」(n=111)と聞いたところ、「かなりある(11.7%)」と「ややある(51.4%)」を合わせた63.1%が、商品ビジュアルの不足により購入を断念した経験があると回答した。
続いて、「かなりある」「ややある」と回答した人(n=70)を対象に、「具体的にどの商品について購入を諦めたか教えてください(複数回答)」と尋ねたところ、「衣類・ファッション小物」が57.1%で最多、次いで「家具・インテリア(34.3%)」という結果となった。
この結果についてContentservは、「オンラインショップにおいて写真や動画といったビジュアルコンテンツが不可欠であることが改めて浮き彫りになった「とコメント。特に、衣類や家具など、視覚情報が購入判断の鍵を握る商品において「高品質な画像や動画、360度ビューなどの充実が求められると考えられる」と考察している。
オンラインと実店舗のギャップ解消が求められる
「オンラインショッピングで商品を購入する際に、重視することを教えてください(複数回答)」(n=111)と尋ねたところ、以下のような結果が得られた。
◆「説明文や商品情報が詳しく正確なこと」が61.3%
◆「商品写真が鮮明で細部まで確認できること」が45.0%
◆「商品の様々な角度や使用シーンが見られること」が44.1%
また、オンラインショッピングでは、43.2%が「商品の質感が実店舗と異なる」と感じ、35.1%が「大きさが想像と違った」と回答。さらに、「写真と実物の色が違う」(33.3%)など、視覚情報の違いが購入後のギャップにつながっていることが明らかになった。
適切な商品情報と最適な購買体験を提供
レコメンド提案は消費者の購買行動に大きく影響しており、41.5%が「購買意欲に影響する」と回答。さらに、45.1%が「自分の好みに合ったレコメンドがあると、そのお店への信頼感が高まる」と回答しており、適切なレコメンドが購買促進だけでなく、ブランドへの信頼向上にもつながることが明らかになっている。
本調査結果を踏まえ、Contentservは企業がオンラインショッピングで提供すべき情報と体験について、以下の点を推奨した。
◆視覚情報を充実させる(高品質な画像・動画・360度ビューを活用)
◆正確で詳細な商品情報を提供する(サイズ、素材、使用イメージを明確に)
◆消費者の不安を解消する機能を導入する(ズーム機能、FAQ、レビューなど)
◆レコメンド機能を適切に活用する(購買意欲の向上と信頼構築)
ECサイトにとってのビジュアルコンテンツの重要性が示された今回の調査結果。Contentservは「企業は適切な商品情報と最適な購買体験を提供することで、消費者の購買体験・商品体験を向上させ、売上の増加を実現できる」とまとめている。