表示速度の遅さを理由に7割がサイトから離脱、5割が購入を断念 Repro調査

ECのミカタ編集部

[Repro調査] 表示速度の遅さを理由に約7割がWebサイト・アプリから離脱、約5割が購買を断念

Repro株式会社(以下、Repro)は2025年3月5日、「タイパ意識とサイト・アプリの表示速度に関する調査」に関する内容を公表した。本記事ではEC事業者へ向け、一部の内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査名:タイパ意識とサイト・アプリの表示速度に関する調査
◆調査期間:2024年12月26日~12月27日
◆調査手法:インターネット調査
◆調査対象:直近1カ月以内にECサイトを利用したことがある15~69歳の男女
◆回答者数:全国10~60代の男女1200名
◆出典:【実態調査】Web・アプリの離脱理由、第1位は「表示速度の遅さ」(Repro株式会社)

表示速度が「速い」よりも「遅い」ほうが記憶に残る

Webサイトやアプリの表示速度に対する認識の傾向を調べるため、「速い」と感じた経験と「遅い」と感じた経験の有無を質問したところ、表示速度が「速い」というポジティブな経験よりも、「遅い」というネガティブな経験のほうが記憶に残りやすい可能性が明らかとなった。

上図の通り、すべての年代においてWebサイトやアプリの表示速度が「速いと感じた経験がある」と回答した人の割合よりも、「遅いと感じた経験がある」と回答した人の割合が上回っている。

表示速度を理由に約7割が離脱、約5割が購買を断念

「表示速度が『遅い』と感じて、そのWebサイトやアプリから離脱した経験はありますか」という質問に対し、67.0%が「ある」と回答。本結果から、表示速度の遅さを感じさせない工夫の重要性が改めて浮き彫りになったとReproは指摘する。

さらに、「表示速度が『遅い』と感じてWebサイトやアプリでの買い物を諦めた経験はありますか」と質問したところ、53.4%が表示速度の遅さを理由に買い物を諦めた経験が「ある」と回答。

半数以上のユーザーが、購入を検討していたにもかかわらず、表示速度の遅さが原因でWebサイトやアプリから離脱していることが明らかになった。

離脱理由のトップは「ページの表示速度が遅い」

Webサイトやアプリから離脱した理由を尋ねたところ、離脱要因として最も多かった回答は「ページが表示されるまでに時間がかかりすぎた(ページの表示速度が遅い)」69.5%となった。

次いで、「ページの操作が反応しづらかった」が43.5%と、操作性の問題も大きな離脱要因であることが明らかに。さらに、「広告やポップアップが多くて操作が妨げられた」も25.3%と一定の影響を与えていることが見受けられる。

本調査結果を踏まえReproは、「競争が激化するEC市場やデジタルサービスにおいて、快適なユーザー体験を提供することは、顧客ロイヤルティの向上や長期的なブランド価値の維持にも直結する重要な課題といえる」と述べる。

Webサイト・アプリを提供する事業者は単に高速化を目指すだけでなく、「遅い」と感じさせない工夫を徹底することが求められる。本調査結果を参考に、今一度自社サイトの状況を確認してほしい。


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