ECと実店舗の使い分け、◯割以上がECのみで完結 ZETA調査
ZETA株式会社は、18歳〜59歳の男女500名を対象に「商品の合わせ買い」に関するアンケートを実施。商品購入を検討する際のECサイトと実店舗の使い分けに関する質問など、本記事では公表された結果から一部を紹介する。
調査概要
◆調査時期:2024年11月
◆調査対象:18歳〜59歳の男女
◆調査人数:500名
◆出典:商品の合わせ買いに関する調査(ZETA株式会社)
6割以上がECサイトのみで購買を完了
「商品を検討・購入する際、店舗とECサイトをどのように使い分けていますか」と質問したところ、ECサイトのみで完結させる(ECサイトで検討しECサイトで購入する)と回答した人が64.2%と過半数を占めることが明らかとなった。
また「ECサイトで検討し、店舗で購入する」と「店舗で検討し、ECサイトで購入する」を選択した人の合計は30.0%になり、ECサイトと店舗の連携強化も重要であることも分かった。
また、複数の商品を一度に購入する「合わせ買い」の際の合計金額は、5000円〜1万円未満の人が最も多く41.2%。これについてZETAは「別途集計したデータでは、合計金額が5万円以上の人のうち購買行動を店舗のみで完結する人は0人となり、高額な支払いであってもECサイトを利用する傾向があることが明らかになった」としている。
多様なコンテンツがセレンディピティな出会いを創出
「ECサイト内で目当ての商品をどのように見つけて購入することが多いですか」と複数回答可で質問したところ、男女ともに「商品一覧ページを見て」が最多となった。続いて「レコメンドを見て」「ランキングを見て」「レビューやQ&Aを見て」「ユーザーの投稿を見て」と続く。
回答数の平均は男性が2.8個、女性が2.2個で多くの回答者が複数選択していることから、ECサイト内の多様なコンテンツがセレンディピティな出会いを創出しているとZETAは分析する。
この結果を見ると、ECサイト内のコンテンツの充実が「合わせ買い」促進の鍵を握ると考えることができそうだ。中でも、UGCを活用したコンテンツは今後のECマーケティング戦略で欠かせない存在になると予想される。本調査結果を今後の施策検討に活かしてほしい。