ホワイトデー「化粧品ギフト」の世代別トレンド、もらってうれしいものは? ビバリーグレンラボラトリーズ調査
コスメブランド「ビーグレン」を展開するビバリーグレンラボラトリーズ株式会社は、自社通販サイトを利用する20代以上の女性を対象に「ホワイトデーの化粧品ギフトの傾向」に関するアンケート調査の結果を公表した。ギフトとして化粧品やスキンケア製品をもらう場合、世代ごとにどんな違いがあるのか? アンケート結果の一部内容を紹介する。
調査概要
◆調査方法:インターネットアンケート
◆調査期間:2025年2月28日〜3月4日
◆調査対象 :ビバリーグレンラボラトリーズの通販サイトを利用する20代以上の女性
◆調査人数:1722名
◆出典:「ホワイトデーの化粧品ギフトの傾向」に関するアンケート調査(ビバリーグレンラボラトリーズ株式会社)
約8割がホワイトデーに「化粧品をもらえたらうれしい」と回答
本調査において、「ホワイトデーに化粧品をもらえたらうれしい」と答えた人は、全体の77.4%と約8割を占めた。
年代別では20代が「うれしい」と回答した割合が多く、最もポジティブな反応。「新しいスキンケアアイテムを試してみたい」「普段使わないブランドの製品を使えるのが楽しい」という意見が目立ったという。
30代、40代は20代よりやや低下し、50代以上では「肌に合わないものをもらうと使えない」「自分に合うスキンケアは自分で選びたい」という理由で、関心度が低下する傾向にあった。
「リップ・口紅」の人気が高い
ホワイトデーのプレゼントとして化粧品をもらった、または贈ったことがある人の割合は全体の約7割を占めた(※1)。そのうち約4割は「もらったことも、贈ったこともある」と回答している。
全体と比較して20代はやや高め(約58%)の結果となっており、若年層ほど「友人同士でコスメを贈り合う」機会が増えている様子が見受けられる。
※1:化粧品をプレゼントとしてもらった、または贈ったことが「どちらもある(38.9%)」「もらったことのとみ(19.9%)」「贈ったことのみ(10.6%)」の合計
ホワイトデーにもらってうれしい化粧品として、全体で最も人気が高かったのは「リップ・口紅」。その理由としては「プレゼント映えする」「普段買わない色を試せる」といったものが挙げられたという。
次いで、「ボディケア製品」「美容液」「保湿クリーム」などのスキンケアアイテムも人気が高い。美容液は「自分ではなかなか買わないので、プレゼントでもらえると嬉しい」という意見が多く、特別感のあるギフトとして選ばれているようだ。
本調査では、世代別に見るスキンケアギフトのポイントを以下のようにまとめている。
◆20代:美容液人気が高く「試してみたい」需要が大きい
◆30代~40代:保湿や美白など「エイジングケア」へのニーズ急増
◆50代~60代以上:なじみのブランド+新技術への関心
ビバリーグレンラボラトリーズは「ホワイトデーや誕生日、母の日などのイベントでは、『チョコやお菓子など一時的な消費アイテム』だけでなく『長く使えるスキンケア製品』を贈る傾向が高まっていることが、今回のアンケートからもうかがえます。一方、スキンケア製品は『肌質や好みが合わなければ使えない』というデメリットもあるため、贈る側が相手の悩みや香りの嗜好をリサーチし、なるべく失敗のリスクを減らす工夫が重要」と分析している。
世代別に見るスキンケアギフトのポイント
化粧品のEC化率は低いが、近年増加傾向
経済産業省が2024年9月に公表した「令和5年度 電子商取引に関する市場調査」によると、「化粧品、医薬品」のEC化率は8.57%だった(※2)。これは他カテゴリと比較して高いとはいえないが、市場規模は前年比で5.64%増加と拡大傾向にある。
ホワイトデーギフトとしての化粧品・スキンケア製品のニーズを明らかにした今回のビバリーグレンラボラトリーズの調査。対象カテゴリを扱う事業者は今後の販促施策などの参考にしてほしい。
※2:「令和5年度 電子商取引に関する市場調査 報告書」より、物販系分野のBtoC-EC市場規模(経済産業省)