B2C製造業の半数以上が「ECサイトでの商品情報の管理・更新」に課題感 Contentserv調査

ECのミカタ編集部

B2C製造業のEC商品情報管理を効率化するには?担当者の52.0%が、ECサイトで扱う商品情報の管理・更新に「課題」を実感

株式会社Contentserv(以下、Contentserv)が、B2C製造業における商品情報管理の実態に関する調査を実施。本記事では公開された結果から一部の内容を紹介する。

調査概要

◆調査概要:B2C製造業における商品情報管理に関する実態調査
◆調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
◆調査期間:2025年2月13日〜2月18日
◆有効回答:102名(年商100億円以上・従業員数100名以上のB2C製造業勤務者)
◆出典:B2C製造業 商品情報管理に関する実態調査 2025(株式会社Contentserv)
※合計を100%とするため、一部の数値について端数の切り上げ処理を行っている。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がある

約4割が更新作業に週10時間以上を費やす

今回の調査対象は、年商100億円以上・従業員100名以上のB2C製造業企業に勤める経営企画、マーケティング、営業企画/戦略、DX推進、IT、EC担当者。この対象者に「ECサイトでの商品情報の管理・更新に課題を実感」しているかを尋ねると、52.0%の担当者が「感じている」という回答だった(「非常に感じている」16.7%、 「やや感じている」35.3%)。

その「商品情報の管理・更新において感じる課題を教えてください」と質問したところ、「複数チャネルへの登録・更新の煩雑さ」が最も多い52.8%。次いで「作業に時間がかかりすぎる(37.7%)」「コンテンツ(画像・動画)の管理が煩雑(35.8%)」が挙げられた。

続いて、「1週間あたりECサイトの商品情報の更新作業にどれくらいの時間を費やしているか」を質問したところ、週10時間以上を費やす企業が約4割(37.2%)にのぼる実態も明らかとなった。

商品情報は顧客体験と売上に直結する戦略資産

ブランドの一貫性確保のために行っている取り組みとしては、「ブランドガイドラインの運用(34.3%)」や「チェックリストによる品質管理(28.4%)」が上位にランクイン。商品情報やコンテンツの一元管理を目的とした「PIM/DAMの導入」も24.5%にのぼった。

Contentservはこの結果について、「企業がブランド価値の維持と向上を目指しつつも、それを支える体制・リソースが不十分なことが浮き彫りとなりました。特に、統一されたブランド体験を実現するには、正確で一貫性のある商品情報の整備と、部門横断的な連携が不可欠です」と指摘している。

「今後、商品情報管理で優先的に強化したい取り組み」としては、「データ分析・活用の強化(39.2%)」「パーソナライズ対応(35.3%)」といった、より高度な施策への関心が高まっている。一方、その取り組みを実現する上での課題としては「人材・スキルの不足(40.0%)」が最多、「既存システムとの連携(36.2%)」「予算の確保(33.8%)」もあげられた。

本調査を通じて、B2C製造業における商品情報管理は、属人的で非効率な運用から脱却し、戦略的に活用する段階に入っていることが明らかとなった。

同社は今後、企業が競争力を高めるためには以下の取り組みが必要であると指摘する。

◆PIMによる一元管理と情報品質の担保
◆視覚コンテンツの効率的運用と最適化
◆データ活用を支える体制と人材育成


商品情報は、もはや管理項目ではなく、顧客体験と売上に直結する戦略資産となる。本調査内容も参考に、今後の対応について検討してみてはいかがだろうか。


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