DGビジネステクノロジーがArchaicと提携 「広告チェックAI」提供開始
デジタルガレージグループの株式会社DGビジネステクノロジー(以下、DGBT)は2025年4月8日、株式会社Archaic(以下、Archaic)と提携し、AIを活用したクリエイティブチェックサービス「広告チェックAI」の提供を開始した。DGBTでは今回の提携によって「コスメ、美容や健康食品業界のEC事業者が直面する、広告や制作物の表現における法令遵守の課題を解決し、運用効率化と業務負担の軽減を目指す」としている。
制作物のリーガルチェックと運用効率化を支援
「広告チェックAI」は、AIを活用したクリエイティブチェックサービス。広告文章や画像・動画の表記が景表法や薬機法などの各種法令に準拠しているか自動でチェックし、リスク表現を検知。コンプライアンスを強化しながら、リーガルチェックの手間を削減させる。
DGBTによると本サービスの特徴は以下の通りとなる。
◆対応時間の短縮:AIによる自動チェックにより対応時間を短縮。
◆チェック基準の平準化:独自のビッグデータを活用。
◆修正案の提示:NG表現には具体的な解説と適切な代替表現を提案。
◆監査体制の強化と負荷軽減:AIと人間の組み合わせで監査体制を強化しつつ、人員負担を軽減。
公式サイトでは化粧品メーカーや広告代理店への導入実績も紹介されており、それぞれでコストカットや工数削減といった効果を発揮しているという。
※画像元:広告チェックAI(DGBT)
運用の効率化と最適化を目指す
薬機法や景表法をはじめとする規制が強まる中、事業者には従来以上に高度な法令遵守が求められるようになっている。DGBTはこのような環境下で、「広告や制作物の表現に関するリーガルチェックが、多くの事業者にとって運用課題となっている」と指摘する。
リーガルチェックには多くの時間と工数を要し、迅速な運用の妨げとなるほか、規制に精通した専門人材が不足しているため、属人的な対応に依存せざるを得ない状況が続いているという。さらに、ECを含む複数の販売チャネルを展開する事業者では、各チャネルに適したクリエイティブの準備が必要となり、運用負荷が一層増大している、とも。
デジタルガレージグループはコスメや健康食品等のメーカー、EC事業者を多く顧客に持つことから、これらの業界特有の課題に対応すべく、DGBTと「広告チェックAI」を展開するArchaicと提携。本サービスとDGBTが強みとするシステム構築や業務改善提案の連携により、「事業者の負担を軽減し、運用の効率化と最適化を実現する」としている。
生成AI技術との連携や新たなサービス開発を進める
DGBTは今後について、「『広告チェックAI』の利用拡大を推進するとともに、Archaicが展開する生成AI技術との連携や新たなサービス開発を進めることで、EC事業者の業務効率化と売上最大化を支援してまいります」と述べる。
厳格な法令遵守が求められる中、導入事業者にとってリーガルチェックにおける課題解決を支援するサービスとなることを期待したい。