国民生活センター、「ネット通販であらかじめ入っているチェック」に関する注意喚起
独立行政法人国民生活センター(以下、国民生活センター)は2025年4月24日、ネット通販での「あらかじめ入っているチェック」に関して、消費者に注意を呼びかけた。
「あらかじめ入っているチェック」に注意
国民生活センターは公式サイトで、ネット通販での「あらかじめ入っているチェック」について、以下2つの事例を挙げて注意を促している。
◆事例1
ネットで約千円のサプリを注文した。届くのは1箱だと思っていたのに、6箱届き請求額は2万円だった。間違いだと思い事業者に電話をすると「3カ月コースの注文を受けている」と言われた。サイトを改めて確認したところ「3カ月コース」にあらかじめチェックが入っていた。納得がいかないので返品したい。(70歳代)
◆事例2
先月ネットでDVDをクレジットカードで購入した。今月になって、覚えのないサブスクサービスの引き落とし確認メールが来た。月額約300円で中古本を無料で購入できるというサービスだった。DVDを購入した事業者の申込画面を調べてみると、サブスクサービスに入会する選択肢に最初からチェックが入っており、チェックを外さないまま注文すると入会となることが分かった。(60歳代)
消費者にわかりやすい表示を
国民生活センターはこうした事例に対して、「消費者が気付きにくいかたちで、追加料金がかかる選択肢にあらかじめチェックが入っているなどの表示設定をしているサイトがあります。このような手法があることを知り、必ず注文確定前に確認しましょう」と助言。
また、「ネット通販を利用する際は最終確認画面などで、必ず商品・サービス内容、支払総額、取引条件など自分が申し込む内容をよく確認すること」「契約画面はスクリーンショットで保存しておくこと」などを呼びかけている。
EC・通販事業者としては、あらためて自社のサイトを見直し、顧客に誤解を与えるものになっていないか、販売価格などが適切に確認できるものとなっているかなど、ユーザーからの目線でチェックしておきたい。
※参考:ネット通販 あらかじめ入っているチェックに注意 (独立行政法人国民生活センター)