Shopify、「Sidekick」を大規模アップデート 画像生成機能の統合などが可能に
Shopify Japan株式会社(以下、Shopify Japan)は2025年5月7日、AI搭載のコマースアシスタント「Sidekick(サイドキック)」の大規模アップデートを発表した。
コマースに特化して設計された「Sidekick」
「Sidekick」は汎用型のAIツールとは異なり、コマースに特化して設計されている。それぞれの事業者のストア運営状況を深く理解したうえで、データ分析からSEO最適化まで幅広いニーズに対し、自然な会話を通じて実践的なサポートを提供する。
Shopify Japanによれば、今回のアップデートによって「Sidekick」には以下の機能が追加された。
◆高度な推論機能
基本的な質問への回答にとどまらず、ビジネス課題の根本原因を特定し、予防策と実行可能なマルチステップソリューションを提案。
◆進化した技術基盤
「マルチソース分析」「セグメンテーション機能の強化」「自己学習型レスポンス」が進化。
◆画像生成機能の統合
「Sidekick」上でより手軽に高品質なビジュアルコンテンツを制作できるように。
事業者が「本当に重要なことに集中できるよう支援」
新しい「Sidekick」は、ShopifyのAI活用ツール群の一環として、2025年5月7日よりすべてのShopifyマーチャントに提供を開始している。
また、最近のアップデートによって、Shopify管理画面に対応する全20言語(日本語を含む)でSidekickを利用できるようになったため、事業者は言語切り替えの手間なく、自身の言語で自然に対話可能だ(※1)。
本アップデートについて、Shopifyのプロダクト担当バイスプレジデントであるヴァネッサ・リー氏は以下のようにコメントしている。
「今回のSidekickの強化により、テクニカルスキルや経済的状況に関係なく、すべての起業家が高度なビジネスツールにアクセスできるようになりました。時間のかかる作業を取り除き、事業者がビジネスの成長と顧客とのつながりという本当に重要なことに集中できるよう支援していきます」
同社では今回のアップデートを、「事業者が達成したい意図を伝えるだけで、ShopifyのAIが最適な方法を特定し、実行するという『宣言型コマース』のビジョンを実現するための大きな一歩」とも。進化を続ける「Sidekick」が、導入事業者にどのようなメリットをもたらすのか、今後も注目していきたい。
※1 参考記事:ShopifyのAI搭載コマースアシスタント「Sidekick」が日本語を含む20言語に対応