大黒屋がグローバル決済プラットフォーム「Stripe」導入 20カ国以上への市場拡大を目指す
株式会社大黒屋(以下、大黒屋)は2025年6月20日より、グローバル決済プラットフォームである「Stripe」を導入し、新たにグローバル市場の開拓に着手した。
20カ国以上からのグローバル販売を実現
「Stripe」は2011年から企業向けに提供されているグローバル・ファイナンシャル・プラットフォーム。大黒屋は「中古ブランド品二次流通事業者として日本初となる本サービスの本格導入(※1)を通じて、20カ国以上からのグローバル販売を実現していく」と発表(※2)。試算として海外顧客からの新規年間粗収益は2億2500万~4億5000万円(約145万~290万米ドル ※3)を見込んでいる(※3)。
コンバージョン率の向上とカート放棄率の減少の想定しており、年間3000万~1億円(約19万~65万米ドル)の追加利益が生じるとも試算しており、2年目以降はますますその規模と精度を向上させ、より高い収益額を目指すとした。
国境をまたいで大黒屋の認知度を高めていく
大黒屋は「Stripe」の導入によって期待されるメリットとして、下記の内容を挙げている。
◆ローカライズされた決済を可能に
◆世界的な信頼の獲得
◆シームレスな決済
◆日本限定在庫へのアクセス
◆透明性の高いコスト
◆国を横断した直接的な取引
◆リアルタイムの注文確認
◆グローバル配送サポート
◆高い安全性
同社はStripe導入によるこれらのメリットを駆使し、国内市場に加え、新たに海外市場の拡大を図る。在庫全体を制限なくグローバルに利用できるようにし、国境をまたいで大黒屋の認知度を高めていく方針だ。
また今回の「Stripe」の導入を通じて、大黒屋では、送料、手数料、通貨における計算や、詐欺対策などの作業を外部に委託せず、自社内で一括して管理していく体制の構築を実現させるとした。二次流通市場の活性化につながる取り組みとして、今後の動向に期待したい。
※1:株式会社大黒屋調べ(2025年6月/インターネットなどによる調査)
※2:オーストラリア、ブラジル、カナダ、香港、インド、インドネシア、ケニア、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、フィリピン、サウジアラビア、シンガポール、南アフリカ、スイス、タイ、アラブ首長国連邦、英国、米国、日本など
※3:大黒屋ECサイトにおける現在の平均注文金額と、予想される取り組み1年目の国際取引数を元に大黒屋が独自計算