ZOZOとビジネス総合学校が連携 アップサイクルビジネス提案プロジェクトを始動

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ECのミカタ編集部

古着に新たな価値を! ZOZOとビジネス専門学生が挑む「次世代アップサイクルビジネス提案プロジェクト始動」【東京ビジネス・アカデミー】

学校法人21世紀アカデメイアのビジネス総合学校「東京ビジネス・アカデミー」は2025年8月4日、株式会社ZOZO(以下、ZOZO)と連携し、産学連携プロジェクトの一環として、販売基準に満たない古着を活用したアップサイクルビジネス提案プロジェクトを始動した。

ZOZOの事業プランを学生が考案

ZOZOTOWN上のブランド古着ゾーン「ZOZOUSED」では、同サイトで販売されていたアイテムを下取りし、再販している。

本プロジェクトは、その「ZOZOUSED」の販売基準を満たさない古着を活用し、学生がアップサイクルビジネスの可能性を企画・提案する取り組みである。

ZOZOでは、顧客が過去にZOZOTOWNで購入したアイテムを下取りし、ZOZOUSEDで販売する「買い替え割(※1)」サービスを提供しているが、その中には、販売基準に満たず再販できない古着も一定数含まれている。

こうした古着はこれまでにも、節分のお面制作ワークショップや、服飾学生との再構築ファッション企画など、さまざまな形で活用されてきた。

今回のプロジェクトでは、これらの取り組みも参考にしつつ、学生がゼロから新たな活用方法やビジネスプランを考案。社会課題に対する実践的な提案力の育成を目的としている。

サステナブルなビジネス創出の可能性を広げる

東京ビジネス・アカデミー ビジネスデザイン学科では、さまざまな企業や自治体と連携した課題解決型の授業を継続的に実施しており、本取り組みもその一環となっている。

初回授業では、株式会社ZOZO CI本部 ソーシャルフレンドシップ部の担当者を招き、以下のプログラムが行われた。

◆企業概要および事業紹介
◆ZOZOUSEDのサービス内容・課題の提示
◆販売基準に満たない古着の活用事例の紹介
◆学生との質疑応答およびブレインストーミング

※画像元:ZOZOとビジネス専門学生が挑む「次世代アップサイクルビジネス提案プロジェクト始動」(学校法人21世紀アカデメイア)

ZOZO担当者は、「プレゼンの言葉遣いや姿勢が素晴らしく、新しい視点や柔軟な発想も多く実現可能な案もあった。あとは、もっとやりたいという熱意がほしい。最終発表に期待している」とコメントする。

本取り組みは、学生の柔軟な発想を取り入れることにより、企業にとっても既存の枠にとらわれないサステナブルなビジネス創出の可能性を広げる貴重な機会となるとしている。

実現性の高いプランへと仕上げる

今後は、中間発表で寄せられたアドバイスやフィードバックをもとに、各グループが「事業として成り立つか」「広報戦略は十分か」「費用対効果は見合うか」といった観点から、提案内容をさらにブラッシュアップしていく。

浮かび上がった課題や不足点にも真摯に向き合いながら、9月中旬の最終発表に向けて、より実現性の高いプランへと仕上げていく予定だ。

産学連携を通じた新たな価値の創出と、実践を通じた学びの深化が期待される。今後の展開に注目したい。

※1:「買い替え割」は株式会社ZOZOの登録商標。


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