ZenGroup、徳島商工会議所との連携を強化 小規模事業者の海外展開を支援
ZenGroup株式会社(以下、ZenGroup)が運営する越境ECモール「ZenPlus」は2025年8月6日、徳島商工会議所との連携を強化し、徳島県内の中小企業・小規模事業者の海外展開を後押しすることを発表した。
継続的な成果の創出につなげる
徳島商工会議所では物価高騰や人手不足、最低賃金の上昇といった厳しい経営環境の中でも、企業の持続的な発展を支援すべく「攻め(販路開拓)」と「守り(業務効率化)」の両面からDX支援を強化している。
その一環として、2021年より越境ECモール「ZenPlus」との連携を開始。中小・小規模事業者にとっても始めやすい越境ECの仕組みを提供し、セミナーや個別支援を通じて新たな販路の開拓を後押ししてきた。2024年からは「ZenPlus」を活用した越境ECセミナーを、本格的にスタートさせた。リアル・オンライン両方に対応し、商品登録のポイントやページ改善やプロモーション戦略など、すぐに実践できる具体的ノウハウを提供している。
こうした取り組みの成果として、地元食品メーカー「志まや味噌」が手がけるフリーズドライ味噌汁がアメリカの消費者から支持を得た。「ZenPlus」の送料無料キャンペーンを通じて累計40点以上が販売された。
現在は、2024年のセミナー受講者を「1期生」、2025年の受講者を「2期生」と位置づけ各ステージに応じた支援を展開。1期生には出品ページのブラッシュアップ支援、2期生には出品準備に向けた基礎支援を提供し、継続的な成果の創出につなげている。
伝統工芸など非食品分野への支援強化にも注力
徳島商工会議所は今後の展望として、次のようにコメントする。
「販路状況や商品動向を踏まえた国別戦略の立案に加え、伝統工芸など非食品分野への支援強化にも注力していく方針です。あわせて、海外のバイヤーや消費者に製造現場を訪れていただく『ファクトリーツアー』の開催も視野に入れており、現地で商品に触れてもらったうえで、後日『ZenPlus』を通じて購入につなげるような新たな販路モデルの構築にも期待を寄せています」
今後もZenGroupと徳島商工会議所は連携を深め、地域の事業者がグローバル市場でより活躍できるよう、支援体制のさらなる拡充に取り組む方針を掲げる。地域事業者が海外市場に挑戦しやすくなる環境を整え、持続可能な越境ビジネスを実現する取り組みとして、これからも注目していきたい。