約2人に1人が「リセールバリュー」を意識して購入 KOMEHYO調査
株式会社コメ兵(以下、KOMEHYO)は2025年8月8日、全国の20代~60代の男女を対象に実施した消費者のリユース意識に関する調査の結果を公表した。
調査概要
◆調査内容:リユースに関する実態調査
◆調査期間:2025年7月22日〜7月25日
◆調査人数:600名
◆調査対象:全国の20代~60代の男女
◆調査機関:株式会社ジャストシステムのセルフ型アンケートサービス
「Fastask(ファストアスク)」
◆調査手法:インターネット調査
◆出典:株式会社コメ兵
モノを購入するとき、およそ2人に1人が「リセールバリュー」を意識
「モノを購入するときに再販のしやすさ(リセールバリューの高さ)を考慮しますか」という質問に対し、「常に意識する」が16.8%、「高価な商品やブランド品は意識する」が17.7%、「限定や希少性の高いものは意識する」が13.0%という結果に。全体として、およそ2人に1人が商品によっては購入時にリセールバリューを意識していることが明らかになった。
年代別比較では、Z世代(20歳〜29歳)で「常に意識する」との回答が約27%、「高価な商品・ブランド品は意識する」が約25%、「限定品や希少性の高いものは意識する」が約9%となり、Z世代が最もモノを購入する際に、リセールバリューを意識すると回答した人が多いという結果となった。
約3割が5年前よりもリユース品に好意的
「5年前と比べて、『リユース品を購入すること』に対する自分の意識は変化しましたか」という質問に対しては、「もとより好意的である」が13.5%、「抵抗がなくなった・好意的になった」が16.4%で、全体の約3割が5年前よりもリユース品を購入することに好意的になっていた(最も多かった回答は「特に変わっていない」の53.5%)。
「リユースに対して、好意的になった理由を教えてください」という質問に対する回答を年代別にみると、30代以上は「お得で賢い買い物」が約3割を超え、リユースに対して、コストパフォーマンスの観点で好意的になっている傾向がうかがえる。
20代は「お得で賢い買い物」が約2割だった一方、「サステナブルな選択」「センスがいい・おしゃれ」という回答が他の世代より多く、リユースに対する価値観が世代によって異なることも明らかになった。
リユース品を選択する理由、トップは「価格が安いから」
「新品ではなくリユース品を選ぶ理由を教えてください」という質問に対し、全世代平均では「価格が安いから」が約67%、 「掘り出し物が見つかるから」が約46%、「既に流通していないアイテム(廃番・ヴィンテージ)だから」が約27%と上位にあがった。
Z世代(20歳〜29歳)では、「価格が安いから」が全世代平均よりも10%ほど低かった一方、「環境に優しいと感じる(サステナビリティ意識)」から、「使用感・風合いが魅力に感じるから」「自分らしさを表現できると思うから」「他人と被らない/1点モノ感があるから」が全世代平均を上回る結果となった。
KOMEHYOはこの結果について、「価格以上に、自分らしさやサステナビリティといった価値観を重視してリユースを選ぶ傾向が、Z世代では特に顕著に表れています」と考察している。
リセールバリュー(再販価値)への関心の高さとともに、循環型消費に対する世代別の意識の違いも垣間見える今回の調査結果。コストパフォーマンス以外の観点からも、リユース市場への注目は今後ますます高まりそうだ。