アンドエスティがEC不正対策にRiskifiedを導入 購入体験の改善を実現

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ECのミカタ編集部

アンドエスティ、EC不正対策にRiskifiedを導入

株式会社アンドエスティ(以下、アンドエスティ)は2025年8月13日、EC事業における不正防止とリスクマネジメントの強化に向けて、AIを活用した不正検知・防止ソリューションを提供するRiskified Ltd(以下、Riskified)のソリューションを導入した。

セキュリティを確保しながら購入体験の向上を実現

Riskifiedは、世界中の大手ファッションブランドや小売企業に採用されているSaaS型のリスクインテリジェンス・プラットフォームである。

GLOBAL WORK、niko and …、LAKOLEなどの人気ブランドを展開するアダストリアグループでは、これまで全てのEC注文に3Dセキュア(本人認証)を適用してきた。不正防止には一定の効果があったものの、同時にコンバージョン率や顧客体験の質の低下といった課題を抱えていたという。

同社はRiskifiedのソリューション導入により、3Dセキュアを必要な取引に限定して適用できるようになった。あわせてアクワイアラ(加盟店契約会社)からの了解取得も支援し、セキュリティを確保しながら購入体験の向上を実現。

さらにRiskifiedは、AIによる不正注文のリアルタイム分析に加え、ビジネス目標とコンプライアンス要件を両立するコンバージョンシミュレーションや、不正検知戦略に関するコンサルティングも提供。アダストリアは、同ソリューションの活用を通じて、安全性と快適な購買体験の両立を実現した。

不正チェックやカスタマーサポートの負担が大幅に軽減

アンドエスティ プラットフォーム開発部 シニアマネージャーの本多由美子氏は、本件について次のように述べている。

「RiskifiedのAIが裏側で稼働することで、不正の疑いがある注文を自動的にブロックできるようになり、目視による不正チェックやカスタマーサポートの負担が大幅に軽減されました。私自身も3Dセキュアなしの商品購入を試しましたが、体感的に決済完了が非常にスムーズで速くなったと感じています」

今回の導入は、日本国内におけるアダストリアのEC事業強化を支える取り組みであると同時に、進化する日本の決済認証環境へ対応するものとなる。

セキュリティやコンプライアンス、コンバージョン、そして顧客体験の最適なバランスを実現する不正対策ソリューション・プロバイダーとして、日本のEC事業者を支援するRiskifiedの今後の展開に注目したい。