「BUYMA」がeBayで販売開始、ラグジュアリーヴィンテージアイテムを展開
イーベイ・ジャパン株式会社は2025年8月21日、株式会社エニグモが運営するマーケットプレイス「BUYMA(バイマ)」がeBayに新たに出店したことを公表した。
海外ユーザーからのニーズの高まりに応える
BUYMAは国内外のラグジュアリーブランドや国内完売品、日本未上陸ブランドなど、希少価値の高いアイテムを提供するマーケットプレイスで、2024年には、中古品を扱う「BUYMA VINTAGE」もスタートしている。
BUYMAではこれまでも海外ユーザーからの購入ニーズに応えてきたが、2024年から自社ECサイトにBeeCruise株式会社が提供する越境対応サービス「Buyee Connect」を導入したことで、海外販売をさらに強化。北米に加え、台湾・香港を中心としたアジア地域からも支持を獲得しているという。
今回、そうした海外ユーザーからのニーズの高まりを受け、新たな販売チャネルとして、世界190以上の市場で利用される「eBay」に出店を決定。この連携により、BUYMAはこれまで以上に多様な国・地域のユーザーに向けた商品提供が可能になった。なお、この出店に際してBUYMAは、BeeCruiseのeBay出店支援サービスを活用している。
「Shop From Japan」の動き
BUYMAに出品される多くの商品は、円安やインバウンド需要の高まりを背景に、海外市場からの関心が年々高まっている。
一方、eBayの2024年取引額トップカテゴリーは「レディースアパレル&バッグ・ブランド小物」であり、特にシャネル、カルティエ、ヴァンクリーフ&アーペルといった高級ブランドの需要が顕著に伸びている。
また、eBayの調査によれば、高級ファッションアイテム購入者のうち62%が越境ECを利用しており、EU・英国・日本の商品をeBayのような「ワンストップ型」のマーケットプレイスで購入する傾向が見られるという(※1)。
中でも、日本から購入するという選択肢は近年注目を集めており、ヨーロッパブランドであっても「日本から購入したい」というニーズあり、eBayではこうした動きを「Shop From Japan」と呼び、日本のリユース文化や品質管理、誠実な商習慣への信頼がその背景にあるとしている。
ラグジュアリーヴィンテージアイテムから展開
今回のeBay出店における初期展開の中心は、日本から出品されるラグジュアリーヴィンテージアイテム。イーベイ・ジャパンでは「高い品質、丁寧なメンテナンス、信頼できる出品者によって、BUYMAのヴィンテージ商品は海外バイヤーから非常に高い評価を受けており、eBayとの親和性が高いカテゴリーと言えます」としている。
ヴィンテージ商品の販売チャネルをeBayを活用して世界に拡大する取り組みとして、今後の動向に注目したい。
※1:イーベイ・ジャパン 「2024年年間越境ECレポート」