消費者庁、139事業者の140商品へ虚偽・誇大表示に対する改善指導 

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ECのミカタ編集部

インターネットにおける健康食品等の虚偽・誇大表示に 対する改善指導について(令和7年4月~6月)

消費者庁は、2025年(令和7年)4月から6月までの期間に実施した「インターネットにおける健康食品等の虚偽・誇大表示」に対する監視および改善指導について発表。139事業者による140商品の表示について、事業者に改善指導を行ったことを公表した。

139事業者による140商品の表示に規定違反の恐れ

消費者庁は監視の結果、インターネットにおいて健康食品等を販売している139事業者による140商品について、健康増進法第65条第1項の規定に違反するおそれのある文言等を含む表示を行っていたことが確認されたため、当該事業者に対し、当該表示の改善指導を行った。

また、当該事業者がショッピングモールに出店している場合には、出店するショッピングモール運営事業者に対しても、同指導を行った旨を通知し、当該運営事業者に表示の適正化について協力を依頼した。

◆監視方法
▷監視期間:2025年(令和7年)4月から6月まで
▷検索方法:一般的な検索エンジンを用いて、キーワードによる検索の上、検索された商品のサイトを目視により確認。

※画像元:インターネットにおける健康食品等の虚偽・誇大表示に対する改善指導について(令和7年4月~6月)(消費者庁)

表示されていた健康保持増進効果等

今回発表された「表示されていた健康保持増進効果等」の一部は以下の通りとなる。

◆加工食品(農産加工品、果実加工品、水産加工品等)7商品
▷腸内環境改善、免疫力強化、疲労回復、貧血予防、視力回復、冷え対策、良質な睡眠効果、目や鼻の不快感に効果を有すること等を標ぼうする表示

◆飲料等(茶、コーヒー及びココア調製品)15商品
▷花粉症対策、抗アレルギー、鼻炎症状改善、整腸作用、抗酸化作用、アンチエイジング、ダイエットに効果を有すること等を標ぼうする表示

◆いわゆる健康食品(カプセル、錠剤、顆粒状等)118商品
▷ダイエット、若返り・老化防止、アンチエイジング、心筋梗塞予防、血液サラサラ効果、サビない身体づくり、抗酸化作用予防、おなかの調子を整える、成長・身長促進、貧血改善、活性酸素除去、睡眠改善、ストレス緩和、免疫力アップ、記憶力向上、認知症予防、集中力アップ、イライラ改善、冷え性対策に効果を有すること等を標ぼうする表示
▷美肌効果、肌に潤い・弾力を与える、ハリ・ツヤ・プルプルの維持、美白に有効、紫外線対策、UV ケア、肌の保湿対策に効果を有すること等を標ぼうする表示

継続的な監視を実施

インターネット監視は、事業者の自主的な意思の下、健康増進法違反のおそれのある表示を修正又は削除させることにより、不適切な内容の表示を迅速かつ効率的に排除し、国民に対する正確な情報の伝達を促すことを目的として実施されている。

※画像元:インターネットにおける健康食品等の虚偽・誇大表示に対する改善指導について(令和7年4月~6月)(消費者庁)

消費者庁は引き続き、「健康食品等の広告その他の表示に対する継続的な監視を実施し、法に基づく適切な措置を講じてまいります」と発表している。関連商材を扱う事業者は改めて表示内容を確認するなど、適切な表現による広告訴求を行いたい。