約9割の事業者が「インタラクティブ動画」の効果を実感 パロニム調査
パロニム株式会社(以下、パロニム)は2025年8月22日、インタラクティブ動画の効果に関する実態調査の結果を発表した。
調査概要
◆調査名称:インタラクティブ動画の効果に関する実態調査
◆調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
◆調査期間:2025年6月23日〜6月24日
◆有効回答:ECサイトのマーケティング業務・運営業務に携わっている責任者・担当者110名
◆調査元:パロニム株式会社
◆出典:インタラクティブ動画の『売上向上効果』と導入の壁を解明した実態調査レポート(パロニム株式会社)
※本調査におけるインタラクティブ動画とは、視聴者が動画上のタッチポイント(クリック/タップ可能なホットスポット、分岐ボタン、購入ボタン等)を操作して追加情報を表示したり、サイト遷移・カート追加などの行動が取れる動画を指す。
約9割が「インタラクティブ動画の効果」を実感
本調査によると、ECサイト売上向上のため、約半数が「価格競争力の強化」や「商品の品質向上」を重視していることが明らかとなった。その一方で、ECサイトの商品購入プロセスにおける課題では、「競合他社との差別化が難しい」(40.0%)や「商品の詳細情報が不足している」(38.2%)が上位に並んだ。
また、91.8%がインタラクティブ動画導入は「売上向上に効果がある」と回答。その理由は「購入前の不安や疑問を解消できるから」が55.4%で最多だった。さらに、80.9%が、自社ECサイトへのインタラクティブ動画導入に意欲を示しながらも、導入に踏み切れない理由として「投資対効果を示すデータの不足」(50.6%)などを挙げている。
顧客との関係性を深める有効な手段
ECサイト運営において、質の高い顧客コミュニケーションが重要であること。その実現手段としてインタラクティブ動画が高い効果を発揮することが明らかとなった、本調査。
パロニムは「デジタル化の加速に伴い、消費者の購買行動はますます多様化・複雑化しており、従来の一方向的な情報提供では顧客の関心を十分に引きつけることが難しくなっています。特に、競合他社との差別化や購入前の不安解消といった課題に対しては、双方向性を持つインタラクティブ動画が、顧客との関係性を深める有効な手段として注目されています」と述べる。
一方で、導入にあたっては「投資対効果の不透明さといった現実的なハードルがある」と続ける。今後は、導入前後の効果検証をデータに基づいて行い、段階的に施策を展開していくことが、EC事業者にとって成功の鍵となるだろう。